ワードセンスは「現役最強」 麒麟・川島が「ラヴィット!」MCを勝ち取った「伝説の切り返し」とは
大喜利の達人
11月28日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で行われた「ワードセンス憧れ芸人」という企画が話題になった。その場の状況に応じて面白いフレーズを瞬時に繰り出せるワードセンスを持っている芸人は、仲間内でも評価され、一目置かれる存在となる。 【写真】超清楚…「ラヴィット!」出演の大人気女子アナ、浴衣姿 ***
この企画では、そんなワードセンスを持つ芸人に憧れを抱いている芸人たちが集まり、尊敬と嫉妬の入り混じった複雑な思いを語っていた。ゲストとして彼らの対面に座っていたのが、「ワードセンスのある芸人」の代表格である麒麟の川島明だった。「ワードセンス憧れ芸人」としてその場にいた芸人のうちの全員が、川島をこの上なく尊敬していて、憧れを持っていると語っていた。 川島は今ではMCとして数多くの番組で活躍している。「ラヴィット!」(TBS系)などのお笑い要素の強いバラエティ番組では、口を開くたびに面白いフレーズを繰り出し、絶え間なく笑いを生み出していく。大喜利の達人としても知られていて、ワードセンスに関しては現役最強と言っても過言ではないほどの存在だ。 彼のワードセンスが遺憾なく発揮されている代表作が「タグ大喜利」である。数年前に川島が自身のInstagramで企画としてやっていたものだ。身近な芸人の顔写真を載せて、そこに合うような言葉をハッシュタグ形式で次々に並べていく。いわゆる「写真で一言」タイプの大喜利芸なのだが、彼が繰り出す言葉の切れ味は鋭い上に、1つの写真に対する回答の数もやたらと多い。これが大反響を巻き起こし、のちに雑誌の連載企画になり、書籍化もされた。 彼がテレビやライブで披露する絶妙なワードセンス芸の中には、彼のキャリアの転換点になるほどの傑作もある。たとえば、「M-1グランプリ2020」のファイナリスト発表会見で司会を務めたときのことだ。舞台上で川島がオズワルドの2人から話を聞いている際、客席側に座っていたピン芸人のおいでやす小田が、突然大きい声でツッコミをいれてきた。 それに対して川島が「株主総会みたいになってるから。やめてもらっていいですか」と言ったところ、大爆笑が起こった。記者会見という改まった席で、会場に響き渡っていたおいでやす小田の野次のような叫び。その状況をたとえるための言葉として「株主総会」はまさに100点満点のワードだった。