「ワカメみたいな汚れ」も発生!? 掃除のプロに聞いて分かった「洗濯槽」の掃除をサボると起こること
汚れた衣類をきれいに洗ってくれる「洗濯機」ですが、あなたは中の「洗濯槽」自体の掃除を定期的に行っていますか。この「洗濯槽」の掃除を忘れがちだったり、長期間サボっていたりする人は案外少なくないようで、「買ってから一度も掃除してない…」「最後にいつ掃除したか忘れた」という声の他、「ワカメっぽい見た目の汚れが浮いていて怖かった」など、“ワカメみたいな汚れ”の目撃談も聞かれます。 【閲覧注意】「うわ…気持ち悪すぎる…!」 これが洗濯槽から出てきた「ワカメみたいな汚れ」です!(6枚) 「洗濯槽」の掃除をずっとサボっていた場合、洗濯物にどのようなことが起こり得るのでしょうか。ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんが解説します。
洗濯槽が汚れている=洗濯しても衣類はきれいにならない
洗濯槽にたまる汚れの原因はさまざまで、洗濯時に衣類から出る繊維や糸くず、衣類に付着していた髪の毛やペットの毛、ゴミ、ほこり、皮脂、洗剤や柔軟剤の溶け残りやカス、水あかなどが該当します。 よくいわれる「ワカメみたいな汚れ」の正体は、これらの汚れをエサに発生したカビが、洗濯槽の裏側にびっしりと張り付き、洗濯時に剥がれ出てきたものです。カビは温度、水分、皮脂、洗剤カス汚れなどの栄養源がそろえば、どんどん繁殖していきます。洗濯槽はまさに、カビが発生するのに好条件な場所の一つといえるのです。 では、掃除をせずに汚れがたまってしまった洗濯槽で洗濯をした場合、洗濯物はどうなってしまうのでしょうか。 結論からいうと、そのような場合、洗濯をしても衣類はきれいになりません。洗濯槽に汚れがたまったままの状態では、衣類を洗っても“汚れた水の中で洗濯をしているようなもの”だからです。たとえ洗い上がりがきれいに見えても、衣類には雑菌が付着しており、繁殖しやすくなっています。そのため、部屋干しをしたときに不快な生乾き臭がする場合も多々あるでしょう。 洗濯機を買ってから一度も掃除をしていない場合はもちろん、長期間掃除をしていない場合も、洗濯槽の裏側には相当な汚れが全体にびっしり張り付いていると考えてよいと思います。あまりにも汚れがたまり過ぎていると、専門業者の手を借りないと汚れを落としきれないケースもあります。