北海道コンサドーレ札幌 MF駒井がペトロヴィッチ監督への恩返し弾狙う…8日・今季最終節柏戦
北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(32)が「恩人」のラストマッチを白星で飾る。札幌は6日、今季最終節のホーム・柏戦(8日)へ向け、会場となる大和ハウスプレミストドームで紅白戦を行った。主力組に入った駒井は、今季で退任するミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)とは、浦和と札幌で計8年半をともに戦った。「正直さみしい気持ちはある」と漏らす指揮官との最後の共闘へ「自分が点を取って勝利に導いて終わりたい」と誓いを立てた。 15年オフ、J2で17位の京都から、ペトロヴィッチ監督の誘いで浦和に移籍した。「間違いなく人生を変えてくれた」。以降9年間、J1で戦い続け、出場試合数は241に。「ミシャなしで今の自分にはたどり着いていない。本当に信頼していたし、能力を引き出してもらった」と感謝する。「特に学んだのは3人目の動き。ボールを持ってない時に色んな状況を見てどこに動くか。頭の回転が速くなり、周りの考えも感じられるようになって。選手としての質を向上させてくれた」と感慨深げに口にした。 18年にペトロヴィッチ監督が就任し、札幌は確実に変わった。浦和時代に対戦した駒井は「札幌といったらベタ引きして1チャンスで点を取る印象だったが、逆に相手が引いて、やりたいサッカーをさせない側に回った。相手には『やりにくい』とよく言われていた」と変革を強調した。9年ぶりのJ2降格は決まったが、ミシャの積み上げが間違っていなかったと証明するためにも、恩返しの1勝をつかみ取る。 (砂田 秀人)
報知新聞社