北欧デンマークで愛される国民食 ライ麦パンの魅力を紹介する 多角的ガイド『ロブロの教科書』
数日寝かせてから食べても美味しい!
ロブロの醍醐味は、日が経っても美味しく食べられるところ。焼きたては香ばしいアロマがたまらないし、その翌日からは味が馴染んでくる。そして、数日が過ぎれば、より熟成した味わいを楽しむことができる。食すタイミングによって、異なる魅力を放つのだ。 本書の後半では、実践的なロブロのレシピを紹介する。ロブロを焼く方法から、ロブロをフィーチャーしたメニューまで、これはチャレンジしてみたいと思わせるレクチャーが満載だ。特に、ニシンやサーモンのマリネをのせたスモーブロは、まさに北欧ならではの逸品。スープや粥といった珍しいスイーツには、新鮮味を感じる。どのメニューも、プレゼンテーションがカラフルだから、写真を見ているだけで胸が躍ってしまうはず。 なお、くらもとさんは広島出身。広島といえば、日本にデニッシュペストリーを広めた「アンデルセン」発祥の地である。本書では、「タカキのパン」として出発したアンデルセングループがくらもとさんに与えた影響も綴られている。 北欧好き、料理好きのみならず、素敵なライフスタイルに関心を持つ読者におすすめしたい一冊である。
CREA Traveller編集部