マカオ、カジノ高利貸しからゲーミングチップ詐取した中国人男女4人逮捕
マカオ司法警察局は8月19日、共謀の上でカジノ高利貸しの男から9万5000香港ドル(日本円換算:約179万円)分のゲーミング(カジノ)チップを詐取したとして中国人(中国本土居民)の男女4人(男3人、女1人)を逮捕したと発表。 同局によれば、同月15日、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設内で上述の4人のうち女1人が仲介者を通じて高利貸しのマカオ居民の男と接触し、ギャンブルの種銭として10万香港ドル(約188万円)を借り、利息として最初に5000香港ドル(約9.4万円)を抜く、バカラでプレイして一定の条件で勝利した際にベット額の2割を支払うだったという。その後、女が仲間の男1人と合流して2人でゲームに臨んだが、2人は3ゲームを消化した後にチップを持って現場から逃走。高利貸しの男が気づいて追跡するもの、カジノ施設出口付近で別の2人の男に足止めされ、持ち逃げされたとのこと。 翌日(16日)未明、高利貸しの男がチップを現金に両替するためカジノ施設へ戻った詐欺グループの4人と遭遇し、その場で男1人を取り押さえた上、警察へ通報。同日午後、同局がコタイ地区にある統合型リゾート併設ホテル内で逃走した3人についても逮捕に成功し、全額分のチップを奪還したという。 4人は同局の調べに対して協力を拒否しているが、捜査で得られた情報から関与は明らかで、また違法な高利貸しは発覚を恐れて通報しないだろうと踏んで犯行を計画したものとの見方を示し、全員を巨額詐欺罪で検察院送致する方針。なお、本件の被害者である高利貸しの男についても最初に利息を抜いていたことがわかっており、別途で立件するとした。