【ジャパンC】オーギュストロダン軽快!A・オブライエン師「東京向いている」
午前7時過ぎ。小雨がぱらつく中、G1・6勝馬オーギュストロダンは来日後初めて芝コースに姿を見せた。ダク左回りで半周すると、向正面残り7F地点からペースアップ。力強い脚さばきで馬体を弾ませた。父ディープインパクトが数々の歴史を刻んだ府中のターフを軽やかに疾走。単走馬なりで7F98秒3~1F13秒2をマークした。 「ジャパンCに出走するのは長年の夢。今まで連れてきた中で一番良い馬ではないかと思う。ディープインパクト最後の産駒で注目度も高いですし、初めてターフに出る姿をどうしても見たかった。動きは良かったしストライドがとても大きいので東京コースは向いている」。愛馬の動きを見届けるため初来日したA・オブライエン師も思わず頬を緩めた。 実績を積み上げ迎えた4歳秋、父の母国でついにラストランを迎える。今年も国内外から有力馬が集結。それでも指揮官は「どの相手もリスペクトする気持ちで臨んでいる。我々ができることを準備してやっていくことが一番望ましい」とキッパリ。世界で名をはせる名トレーナーは、最高の結果を残すため最後まで自らの役割を全うする。 《A・オブライエン師が美浦施設に感嘆!!》東京競馬場でオーギュストロダンの最終追いを見届けたオブライエン師はその後、美浦トレセンを訪問。調教スタンドや尾関厩舎内を見学した。オブライエン師は「スケールが大きいし充実している。ただただ驚いている」と施設に感嘆。続けて「人も優しいし文化もいい。おもてなしの心もあって居心地がいいよ」と日本の印象を伝えた。“アテンド”した尾関師は「“整備的には良くできている”と言っていた。厩舎内のミストに関心を示していたよ」と名伯楽の様子を語った。