西条で鳥インフル感染確認 24万羽の殺処分進む(午後5時現在)【愛媛】
西条市の養鶏農家で10日、高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されました。 県はおよそ24万羽のニワトリの殺処分などを進めています。 県によりますと、9日午前、西条市の養鶏農家でニワトリ7羽が死んでいるのが見つかり、詳しい検査の結果10日、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザと確認されました。 県内の養鶏場で鳥インフルエンザの陽性が確認されたのは、2022年1月以来です。 感染の確認を受け、県では隣接する関連農場を含むニワトリおよそ24万羽の殺処分を始め、作業は10日午後5時現在も24時間態勢で続けられています。 また緊急に開かれた県の防疫対策本部会議で、中村知事は、監視体制などを強化して、さらなる感染拡大を防ぐよう職員らに指示しました。 会議後中村知事は「毎日毎日の状況確認が大事で、緊張感をもってあたっていくことが何より大事だと思っています。人体への影響はありませんから、そのあたりは冷静に受け止めてください」などと話しました。県は感染防止対策として、周辺に消毒ポイントを5カ所設置し、畜産関係の車両の消毒を進めています。 あわせて、半径3キロ以内にある養鶏場からのニワトリや卵などの移動と、半径10キロ以内から外部への搬出を制限しています。 また地元住民を対象にした県の説明会も開かれ、殺処分後のニワトリについては、地域の水源が近いことなどから、埋めるのではなく焼却する方針であることなどが説明されました。 説明会に出席した住民は「地域の住民に迷惑をかけるというようなことがなければ、今回も前回経験したようなことで済まされるんだろうと思っています」などと話していました。今のところ、県内の他の農場で異常などは確認されていないということで、県では、鶏肉や卵を食べることで人が鳥インフルエンザに感染する可能性はないなどとして、冷静な対応を呼びかけています。