「こんなに泣ける見逃し三振はない」〝ねこさんにまわせ〟金子侑司の引退試合で見せた〝お膳立て〟に賞賛の声「これ泣かないやつ絶対いないわ」
◆西武7―1ロッテ(15日、ベルーナドーム) 西武の金子侑司の引退試合でナインが見せた〝お膳立て〟が話題を呼んでいる。 ■「こんなに泣ける見逃し三振はない」金子侑司の引退試合で見せた同僚の〝お膳立て〟に賞賛の声【動画】 1番レフトで先発した金子侑は、7回1死二塁で迎えた第4打席でピッチャーゴロに倒れた。西武が6-1とリードしていたため、これが現役最終打席になると思われた。 しかし、西武ナインは8回の攻撃で〝ねこさんにまわせ〟と奮起。先頭の佐藤龍世がホームランを放ち勢いをつけると、2四球と平沼翔太のヒットで1死満塁のチャンスをつくった。 ここで打席に立ったのは9番の元山飛優。ダブルプレーになると金子侑に打席が回らない場面で、元山は全球を見逃しカウントは3-2に。6球目の外角への直球にも反応せず、見逃し三振に倒れ、2死満塁と最高の場面で金子侑に〝つないだ〟。 さらにロッテの吉井理人監督もここで粋な采配を見せる。右腕の吉田凌に代えて、左腕の坂本光士郎を投入。ここまで左打席で4打席立っていたスイッチヒッターの金子侑に右打席に立つ機会が生まれた。 球場に詰めかけたファンからは大声援が送られ、金子侑は笑顔を浮かべ打席に入ると、7球目のストレートを一閃。鋭いライナーが三遊間に飛んだが、ショートの茶谷健太がジャンプ一番キャッチ。金子侑は苦笑いを浮かべ悔しがった。 この様子をパーソル パ・リーグTVの公式YouTubeが公開。ファンからは「野球の神様って、多分本当に存在するんだね」「こんなに泣ける見逃し三振はないね、全く振る気ないもんね」「宝物みたいな試合だった」「これ泣かないやつ絶対いないわ!」「稀哲氏の再現かよ~泣かせてくれるぜ」「なんでそこでファインプレーすんねん」「粋な演出をしてくれた吉井監督もありがとうございました」などの声が上がっている。
西日本新聞社