初のアジア王者を目指す神戸、ACLE初戦はスコアレスドロー…ブリーラム・ユナイテッドと痛み分け
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第1節が17日に行われ、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)とヴィッセル神戸が対戦した。 今シーズンから大会フォーマットが変更となり、アジアの頂点を決める最上位の大会として誕生したACLE。従来のACLに比べて参加チーム数が東西各12チームの合計24チームにとなり、1チームが8試合を戦うリーグ戦形式(リーグステージ)に変更された。その後、各地区上位8チームがホーム&アウェイのラウンド16へと進出し、集中開催でラウンド8から決勝までが実施がされる予定だ。日本からは神戸(J1優勝)、川崎フロンターレ(天皇杯優勝)横浜F・マリノス(J1準優勝)の3クラブが参戦する。 そんななか、ACLE初戦を迎えた昨シーズンのJ1チャンピオン神戸。初のアジア制覇を目指して3度目の挑戦となる今大会は、タイの“絶対王者”ブリーラム・ユナイテッドとの一戦からスタートする。クラブを率いる吉田孝行監督は、酒井高徳や井手口陽介らを先発に起用。武藤嘉紀などがベンチに入り、大迫勇也はメンバー外となった。 最初の決定機はブリーラム・ユナイテッドに訪れる。20分にバックパスを受けたルーカス・クリスピムが大きく右サイドに展開。ディオン・クールズがヘディングで競り勝ちゴール前に折り返すと、クリアを試みた本多勇喜の足に当たったボールがクールズに流れる。角度の小さい位置からシュートを狙うが、GK前川黛也がセーブ。神戸がピンチを凌いだ。 対する神戸も、25分にセットプレーからチャンスを作り出す。右サイドでコーナーキックを獲得し、初瀬亮がクロスを供給。ゴール前を外してボックス手前の井手口へとボールを送ると、ダイレクトで思い切り良く右足を振り抜く。強烈なボレーシュートは枠を捉えたが、GKニール・エザリッジに防がれてしまった。 こう着状態が続くなか、42分に神戸が自陣でボールを繋ぐと、鍬先祐弥のバックパスが弱くなった隙を逃さずスパチャイ・ジャイデッドがプレス。スライディングで本多からボールを奪い、遠い距離からゴールを狙う。GK前川は高めのポジショニングをとっていたものの、枠内に飛んだシュートを飛び込みながら弾き出した。 53分には神戸の本多が左サイドにロングフィード。後半頭から出場した武藤が胸トラップで収め、味方とのワンツーでサイド攻略しながらペナルティエリア内へと侵入する。左足で折り返したパスに佐々木大樹が反応。ダイレクトで合わせたが、ミートできず枠の右に外れた。 攻撃のリズムを上げきれない神戸だったが、70分に武藤が個の力で決定機を創出する。鋭い出足を見せた扇原貴宏が相手陣内でボール奪取。ボックス手前でボールを持った武藤がドリブルを仕掛けると、独力でエリア内に侵入しながら左足を振り抜く。シュートはGKに弾かれるが、こぼれ球を佐々木が詰める。しかし、カーティス・グッドにゴールライン上で掻き出され、得点には至らない。 運動量が低下し始めたブリーラム・ユナイテッドは、82分に2度目の交代を実施。古巣対決となったティーラトンに代わり、かつて水戸ホーリーホックなどで活躍したタビナス・ジェファーソンが送り込まれた。その後も互いに得点を狙ったが、スコアは動かず0-0で終了。両者1ポイントずつを分け合った。次節、ブリーラム・ユナイテッドは来月1日にアウェイでセントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリア)と対戦。神戸は来月2日にホームで山東泰山(中国)と対戦する。 【スコア】 ブリーラム・ユナイテッド 0-0 ヴィッセル神戸 【得点者】 なし
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