元教員が開発、業務負担を軽減するAIアプリ「先生GPT」の提供開始
株式会社エデュワークは、教員の業務負担を軽減するためのAIアプリ「先生GPT」の提供開始を2024年11月4日に発表した。同アプリは、過剰な事務作業に追われる教員が教育に集中できる時間を取り戻すことを目的としている。 【画像】教材研究や会議資料、指導案の作成 先生GPTは、元教員の視点から設計され、音声入力機能やチャットサポート機能を搭載している。これにより、タイピングが苦手な教員でも利用しやすく、複数の業務を1つのプラットフォームで管理できる。 また、同アプリは利用者の業務スタイルに合わせて学習を続け、個別に最適化されたサポートを提供する。同社によると、アプリの導入で1日あたり1時間38分の業務時間を削減可能で、教員が児童生徒と向き合う時間を確保できるという。 エデュワークは、AI技術に精通したCyberX JP株式会社との提携により、セキュリティ面での強化も図っている。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の情報セキュリティガイドラインに準拠しつつ、入力した情報がOpenAI社に提供されないように設計した。 京都教育大学附属桃山小学校での試験導入においては、教員の業務時間が1日1時間以上削減される結果が得られており、教員からは「早くほしかった」「業務が楽になった」という声が寄せられている。特定非営利活動法人教授法創造研究所の椿原正和理事長は、「このツールのおかげで業務の自動化が進み、保護者対応や資料作成が大幅に楽になった」とコメントしている。
こどもとIT,編集部