試乗が趣味のクルマ好き 松重 豊さんがベストカーWebに登場! [日産アリアB9]をどう評価する?
■フロントマスクはムラーノに似ている
松重さんは、「最新電動車のPHEV、EV、FCEVは今どうなっているのか、非常に気になっていて乗ってみたい!」とおっしゃっていたので、3車種の広報車をお借りして試乗することになった。今回紹介するのはマツダMX-30ロータリーEV。はたして、松重さんはどう評価するのか? 岡本幸一郎(敬称略、以下岡本):日産アリアB9 e-4ORCEです。松重さん、アリアってずいぶん前から見ていませんか? 松重豊(敬称略、以下松重):名前も聞いてますし、見ています。改めて見ると懐かしい感じがしますね。ムラーノに似ていますね。 岡本:たしかに。ムラーノの流れを感じますね。アリアは日産のEVのフラッグシップで、SUVテイストも持っているという位置づけです。 松重:なるほど。 岡本:アリアは2022年3月にB6の二輪駆動モデルが発売されたのですが。コロナ禍やら半導体不足などいろいろな事情があって正常な販売状況ではなかったんです。四輪駆動モデルのB9は2024年3月にようやく発売となりました。価格は798万1000円です。 松重:いい値段しますねえ。 岡本:でも補助金が最低でも85万円おります。 ―アリアのフロントグリルをチェックー 松重:EVってエンジン車のようにエンジンを冷やすことは不要なのでいりません。グリルがあったんだよね的なギミックがいるのか、と思うよね。 岡本:たしかにグリルがないEVもありますよね。 松重:フロントグリルがなくてもちゃんとデザインとして成立させられればいいんじゃないかと思うんだけど、わざわざグリルがあるかのようにしているっていうのが、へえ、そうなんだと思います。 ―アリアB8のリアスタイルを見てー 松重:オシリ、凄く可愛いです。最近のクルマって一文字になってまた流行っていますよね。時代は回るんですね。僕はあんまり好きじゃないです。一時期どのクルマも一文字でした。 (編集部註:1980年代に流行し、いったん廃れたが再び流行。現在日本車ではハリアー、プリウス、クラウン、サクラ、ノートオーラ、アリア、キックス、レクサスIS、UX、NX、RX、LX、ホンダヴェゼルほか) 岡本:回るんですね。30~40年前ですよね。 松重:ちょっと古いなあと感じ始めると「わあ、これが走っているだけでダサいクルマ」って思った時期がありましたね。これ廃れた時どうするんだと思ってしまいます。 岡本:好みは分かれるかもしれませんね。 ―アリアのインテリアをチェックー 松重:(インテリアを見て)あ~、これはオシャレ!シックなブルー系でトータルコーディネイトしている流れのシートなんですね!シートだけ見るとなんでこの色なんだと思ったけど、全部がこのバックスキンなんですね。アルカンターラですか、じゃあ劣化もそんなしないですね。 岡本:そうなんですよ! 松重:(足元を見て)ここ広いんですね~ 岡本:そうなんです、広々してます。EVの強みですね。さらに、センターコンソールを電動で前後に動かせます。 松重:(リアシートに座って)なんか昔のベンチシートみたいですね。(インテリアの)デザインは凄くいいですね。実をいうとサンルーフ、僕は好きじゃないんですよ。 岡本:えっ、そうなんですか!? 松重:なんかここが空いていると落ち着かないんですよ。 ―フロントボンネットを開けてー 岡本:なるほど(笑) 。ところで、気になるバッテリー容量と航続距離は今回のB9が91kWhということで、けっこう大きいですね。航続距離は4WDのe-4ORCEプレミアという上級グレードだと560km、B9 e-4ORCEだと610km、2WDのB9だと640kmも走れます。フロントモーター、リアモーターともに最高出力が218psで最大トルクが300Nmです。