“戦国千葉”を彩る28人の野手をピックアップ! 全国レベルのショート擁する専大松戸、スラッガーとして開花した中央学院の大型右腕など【注目野手リスト】
6月13日、第106回全国高等学校千葉大会の抽選会が開催される。中央学院、専大松戸など県内をリードする強豪校に全国でも通用する野手が多くいる。そんな逸材たちを紹介していきたい。 【一覧】千葉県注目野手
野手のタレント揃いの選抜ベスト4の中央学院、超高校級遊撃手が牽引する専大松戸、市原中央の捕手の力量も全国クラス
まずセンバツベスト4の中央学院に野手の逸材が揃っている。中でもスラッガーとして大きく化ける可能性を持っているのが蔵並 龍之介内野手(3年)だ。センバツでは準々決勝の青森山田戦で常時130キロ台後半の速球、フォークを武器に7回1失点の好投をみせた大型右腕でもある。観察力も高く、相手の狙いを外す投球は見事だったが、高校生でも平均球速140キロ台中盤の速球を投げ込む投手がいるなか、やはり物足りなさがある。一方、打者としては開花の兆しが見えた。春季千葉県大会準決勝の千葉経大附戦では、満塁本塁打。春季関東大会の常総学院戦では小林 芯汰投手(3年)から甘く入ったカットボールを捉え、レフトスタンド上段に運んだ。これほど飛ばす高校生右打者はなかなかいない。 高校通算10本塁打以上を記録しており、飛距離については自信を持っているという。一塁側から見るとトップが深く、フォロースルーが大きい豪快なフォームはまさにスラッガーだ。夏では投打ともに活躍が期待されるが、チームを救う豪打を見せてほしい。 颯佐 心汰内野手(3年)は高校日本代表候補にも選出された好遊撃手。投手としても140キロ超えの速球を投げるが、その肩の強さを生かした守備は一級品。ポジショニングもうまく、見ていて安心する。打撃もしぶとさが出てきた。内野の間を抜く打球は速く、打球に角度がついて長打が増えればさらに評価は上がるだろう。 中村 研心内野手(3年)は対応力が非常に高く、好投手からも安打を量産し、打撃技術も高い。また、ベースランニングも非常にうまく、セカンド守備も申し分ない好プレイヤーだ。青木 勝吾外野手(3年)はセンバツでも活躍をみせた俊足センター。鋭いスイングで広角に長打を飛ばし、快足を生かしたセンター守備は全国レベルだ。 春の千葉を制した専大松戸・中山 凱内野手(3年)は全国レベルのショート。春の県大会では木製バットを使用し、広角に鋭い打球を放った。ショートの守備もさらにレベルアップし、ヒット性の打球を幾度も阻止した。 中山とともに1年生から試合に出場する清水 友惺外野手(3年)はバットコントロールが高く、センター守備も強肩が光り、攻守ともにレベルが高い。吉岡 伸太朗内野手(1年)はスイングの強さ、打球速度は上級生に負けないものがあり、持丸修一監督の期待も大きい1年生スラッガーだ。 春季ベスト4の千葉経大附は軽快な動きが光るショート・伊藤 太一内野手(3年)、思い切りの良いスイングを見せる右の強打者・石黒 連央内野手(3年)と、好野手が多い。同じくベスト4の千葉英和ではルーレン・マックス内野手(3年)が右の強打者として打線を牽引。春季県大会で大当たりだった好ショート・黒澤 一志内野手(3年)はコンタクト力が非常に高い。 シード校の市原中央では、超強肩捕手・土橋 怜於捕手(3年)の評価が日増しに上がっている。スローイングタイム1.8秒台の強肩、高校通算20本塁打以上の強打、俊足も光る。全国レベルの力量を持った捕手が最後の大会でどれだけアピールできるか。 志学館の1年秋からショートのレギュラーとして活躍する久保山 武蔵内野手(3年)はパンチ力ある強打、フットワークが軽快な守備を持ち合わせ、県内上位の遊撃手。拓大紅陵の松本 拓海内野手(3年)は、勝負強い打撃が光り、好投手から鋭い打球を飛ばす右の強打者だ。