久保建英に現地紙も同情 孤軍奮闘もレアル・ソシエダが勝てないのは「必然」
もちろん、いくつかの補強がうまくいかず、ケガ人も出たことで、今の16位という順位にあるわけだが......。 2003-04シーズンにCLに出場したシーズンも、ラ・リーガは15位と不振だった。その後のシーズンは14位、16位、19位とずっと残留争いに巻き込まれ、とうとう降格した。2013-2014シーズン、再びCLに出場した時はラ・リーガも7位と健闘し、EL出場権を得たが、翌シーズンは12位と苦しんでいる。 欧州カップ戦を同時に戦うことは、ラ・レアルのクラブ規模では周りが考えている以上の負担で、その消耗は激しい。今回もそうだが、活躍した選手は引き抜かれ、力を削がれる。戦力を保つのは簡単ではない。 9月25日、ラ・レアルはEL開幕戦でフランス、リーグアンのニースに挑む。空気を変える勝利をつかめるか。バジャドリード戦も、久保がベンチに下がって攻撃の火が消えた。孤軍奮闘は続きそうだが......。 「シーズンの目標? 選手も、私も、試合を勝ちたいと思っている。まだまだ試合は続く」 イマノル・アルグアシル監督の言葉である。
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki