スペイン往復6万円台、円安でも格安航空券はある! 「とにかく出かけないと何も始まらない」
最近のネットニュースでは「インバウンド向けでホテル代が高騰している」、あるいは「海外に行ったら食事がものすごく高かった」といった記事が目立つ。 【写真で見る】現在は「フィリピン行き」の航空券が確実に安い。しかも最高級ホテルのザ・ペニンシュラ・マニラが1泊1室2万円台からあり、お得感が増している 記事の内容は現状を伝えているのだろうが、本当に日本は“貧しく”なり、もはや多くの人にとって海外旅行は無縁のものになってしまったのだろうか。 たしかにコロナ禍以降、日本から海外への航空券代は割高な状態が続いてきた。 だが、これはコロナによって国際線の航空便が減少したことに起因する部分が多く、路線が復活するとともに航空券代も下がるようになっている。
円安が続いているため「コロナ前と同じ」というわけにはいかないものの、探せば掘り出し物の格安航空券もしだいに見つけられるようになってきた。 そこで、2024年4~5月に出発する日本発の国際線航空券を中心に、“月イチ海外旅行”を実践する筆者からみて、特に「安い」と断言できるものにしぼって紹介していきたい。 なお、金額は2024年3月中旬時点で航空運賃検索サイト「スカイスキャナー」「グーグルフライト」で提示されたもので、いずれも燃油サーチャージや空港使用料など諸経費もすべて含んだ総額である。
■スペインへ「6万円台」その中身は? 筆頭にあげたいのが、中国東方航空のマドリード行きだ。関西発なら6万円台前半、中部・福岡発なら6万円半ば、羽田・成田発で6万円台後半から7万円強が最安値となる(2024年5月出発)。 コロナ以前、ヨーロッパ行きが最も安いのは中国系のエアラインであった。コロナ禍により、一時は中国を経由する便の利用が難しかったが、現在はトランジットにかぎり、中国国内にもビザなしで入国できるようになっている。
また、ロシアのウクライナ侵攻にともない、日本からヨーロッパへは北まわりもしくは南まわりで大きい迂回することを余儀なくされるようになっている。そのため現在、中国経由はフライトの距離が相対的に短いというメリットもある。 とはいえ、安いのにはそれなりに理由もある。最大のネックはトータルの所要時間が長いことだ。 たとえば「成田発マドリード往復」の場合、行きは「成田→西安(12時間15分乗り継ぎ)→上海(2時間45分乗り継ぎ)→マドリード、帰りはマドリード→上海(15時間35分乗り継ぎ)→羽田」となり、往復で合計66時間以上の時間を要する。