スペイン往復6万円台、円安でも格安航空券はある! 「とにかく出かけないと何も始まらない」
アラスカ航空マイレージプランは、1万5000マイルで「成田ー台北」間のスターラックス航空・ビジネスクラス片道特典航空券が入手できる。 世界最高レベルといわれるビジネスクラスに4区間乗り、シンガポールのチャンギ国際空港では同社のビジネスクラスラウンジ「シルバークリスラウンジ」を堪能したうえ、「おまけ」で台北までの片道ビジネスクラス特典航空券ももらえるのであれば、この価格は完全に「買い」といえる。 なお、ANAマイレージクラブなら125%、ユナイテッド航空マイレージプラスなら100%加算される。
■5時間5万円台で行ける穴場の国とは? そのほか、直行便が片道5時間程度で往復総額5万円台と、「安」・「短」の条件を満たす穴場がMIATモンゴル航空の成田発ウランバートル往復(2024年5月中旬出発)だ。 2023年にはTBS日曜劇場「VIVANT」の舞台として話題になったモンゴルだが、2019年の日本人の年間渡航者数は約2万4000人にとどまっている。 日本から中国へはビザを取得しない限り単純往復の航空券を利用しての観光ができず、ウラジオストクなど極東ロシアへの直行便がなくなっているなか、モンゴルは東アジア・極東で気軽に旅行できる貴重な行き先といえる。
■「こだわり」を捨てて海外へ安く行く 欧米を中心に航空券が高止まりしているのは事実だが、国際線の航空券も探せば掘り出し物は見つけられる。 安い航空券を見つけるポイントは「こだわり」を捨てることだ。最初に行き先を決め、期間も決まっているとどうしても高くつく。 しかし、スカイスキャナーでも目的地を「すべての場所」にして、「日程を変更可能に」を選んだり、グーグルフライトで目的地を「指定なし」として、日付も「変更可能な日付」にしたりすることで、意外なほど安い行き先を見つけることができる。
購入するタイミングも、早めのタイミングで購入したり、航空会社のセールの時期にあわせたりすることで、費用をかなりおさえられる。 航空会社も人気のある航空会社や所要時間が短い航空会社などにこだわらず、LCCを含めた全航空会社に選択の幅を増やしたい。浮いた航空券代は現地での滞在を充実させることに費やしてもいいし、次回の海外旅行の資金にしてもよい。 自分が最初から行きたいと思っていた以外の国でも、実際に足を運んでみれば、意外な発見があるはずだ。現地で贅沢をせずとも、海外の土地に降り立ったら、どのような旅であっても、日本では決して得ることのない数々の刺激的なものとの出会いが待っている。
とにかく出かけないと何も始まらないのである。
橋賀 秀紀 :トラベルジャーナリスト