スペイン往復6万円台、円安でも格安航空券はある! 「とにかく出かけないと何も始まらない」
特に行きはいったん中国内陸部の西安に飛んだ後に上海に戻ってくるので時間のロスが大きい(下図)。いずれにせよ、ある程度時間に余裕がない人以外は使いづらいだろう。 だが、見方を変えれば、行きに西安、帰りに上海にそれぞれ寄ることで、これらの都市を垣間見られる(24時間以内であれば、ビザ免除で入国できる)。 そのうえ行きの西安、帰りの上海はともに夜から午前中にかけての滞在となり、ホテルのベッドで安眠できるというメリットもある。。
なお、同時期のマドリード行きは、中国東方航空の次に安い航空券はアブダビ経由のエディハド航空(13万円台から)か香港経由のキャセイパシフィック航空(14万円台から)となる。 中国東方航空なら両社の「ほぼ半額」で行けるのだから、マイナス面を補って余りある。 さらに中国東方航空はフルサービスキャリアだから、機内食が提供されるうえ、マイルもJALマイレージバンクに30%加算され、トータルで4900マイルほど獲得できる。
■フィリピンへは往復2万円台から 中国東方航空のマドリード行きが安いのはわかったが、休みも多くはとれないし、ヨーロッパでは現地での滞在費用がかさむと考える人も少なくないだろう。 「安近短」といえば、韓国と台湾がその代表だが、現在は台湾より「フィリピン行き」の航空券が確実に安い。 成田からフィリピンの首都マニラへは、ZIPAIR Tokyo、ジェットスター、エアアジア・フィリピン、セブパシフィック航空と4社のLCCが入り乱れて就航して、激しい価格競争を行っている。
成田からマニラまで往復総額は2万円台後半から。セブパシフィック航空が不定期で行っている100円セール実施時に入手できれば、往復総額1万円台、つまり片道9000円台という国内旅行感覚での海外旅行が実現可能となる。 マニラといえば、治安が不安視されてきた面もあったが、タクシーがらみのトラブルも配車アプリを使うことで解消され、空港でも賄賂を要求されるようなケースは近年耳にしなくなっている。それでいて、物価の安さは相変わらずだ。