ロッテ・安田尚憲「打つしかない」、「チャンスでしっかり仕事ができるように」勝負強い打撃に期待!
ロッテの安田尚憲は前カードのソフトバンクとの3連戦、出場した2試合でいずれも安打を放った。 『8番・一塁』で出場した16日のソフトバンク戦では、0-0の5回一死走者なしの第2打席、先発・有原航平が2ボール2ストライクから投じた6球目のチェンジアップをライト前に弾き返すと、0-4の7回二死一塁の第3打席、「ランナーを返すことが出来て良かった」と有原が3ボール2ストライクから投じた6球目のストレートを左中間に適時二塁打を放った。 17日の試合でも3-4の7回一死走者なしの第3打席、津森宥紀が1ボールから投じたストレートをレフト前に2試合連続となる安打。 7月はソフトバンクの3連戦が始まる前まで打率.105(19-2)で、7月14日の試合前練習後の取材では打撃の状態について「そんなにいい感じではないですね」と話していた中で、ソフトバンクの3連戦は7打数3安打1打点。これをきっかけに、さらに安打、打点を積み重ねていきたいところだ。 7月9日、10日の楽天2連戦(ZOZOマリンスタジアム)、12日~14日のオリックス3連戦(ZOZOマリンスタジアム)での試合前練習では「色々考えながらやっています」と福浦和也ヘッド兼打撃コーチにマンツーマン指導を受けながら、打撃練習することが多かった。スタッフに打っているところを撮影してもらい、打撃練習の合間に映像を確認している場面もあった。 福浦コーチは14日の試合前練習後の取材で安田について、「基本タイミングを取るのが上手じゃないので、タイミングの話は常にしていますね。1球目から振れる準備の話とかしていますね」と明かした。福浦コーチは安田の新人時代から“下半身を使って打つ”よう指導してきたが、現在も「そうですね、下半身の動きを言っていますね」とのことだ。 打撃投手が投げる打撃練習では、「ライナー性を意識して打撃練習をしています」と角度のついた大きなフライではなく、ライナー性の打球を打っていた。その意図について「バットが下から出ないようにという意識でやっています」とのことだった。 結果を残すために、日々試行錯誤する。「しっかりと準備しながら、福浦さんと話しながら、いい結果を残せるようにやっていきたいと思います」と安田。 福浦コーチにチームとして安田に期待していることについて訊くと、「やっぱり去年もそうですけど、チャンスで1本出るように。少しずつやっていますね」と、勝負強さを求めている。 安田自身も「チャンスでしっかり仕事ができるように準備できたらなと思います」とキッパリ。「打つしかないと思うので、しっかり打席で結果を残せるように頑張りたいと思います」。現在リーグトップの58打点を挙げるソトがポイントゲッターとしての役割を果たすが、さらにチームの得点力を上げるためにも、安田にも勝負強さを発揮してほしいところだ。ソフトバンクに追いつき、追い越すためにも、安田にはこの先、ガンガン打ってチームの勝利に貢献していってもらいたい。 取材・文=岩下雄太
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