「えっ、150ccのスクーターがオークションで1000万円超え!?」 フランスのファッションブランドとコラボした「ベスパ」の特別なモデルとは
限定946台 現代で最も希少なコレクターズアイテムのベスパ
米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに、フランスのファッションブランド、クリスチャン・ディオールコラボレーションしたベスパの限定車が出品され話題となりました。 【画像】1000万円超えの「ベスパ」のスクーター!? 限定946台の特別なモデルを写真で見る(32枚)
ベスパは、お馴染みのイタリアのオートバイメーカーです。またクリスチャン・ディオールは、フランスの有名なファンションブランドです。 両社のコラボレーションを不思議に思われる人も多いでしょう。ベスパは、大衆のための手ごろな価格の二輪車を製造しています。 一方ディオールは、その真逆、独占的なオートクチュール製品でセレブたちを誘惑します。 今回出品されたベスパ946「クリスチャン・ディオール エディション」は、ありそうもないコラボレーションの限定モデルとして誕生し、すぐにコレクターズアイテムになりました。 ところで、じつは両社は精神的に深くつながっているといいます。どちらも1946年に設立され、その後数十年でそれぞれの分野のリーダーシップと品質で世界的な評判を築きました。 またベスパとディオールはファッションアイテムでもあるのです。パリの路上で見かけたディオールのガウンや、イタリアの海辺の街に駐まったベスパには、何かシックなものを感じます。 ディオールのレディースコレクションのクリエイティブディレクターであるマリア・グラツィア・キウリ氏の意見で、この特別版ベスパは作成されました。 シンプルでエレガントなブラック/ホワイトのカラーリングにはゴールドのアクセントが入れられ、どちらのブランドの雰囲気にも似合っています。 クラシックなディオールの「オブリック」モチーフで仕上げられた取り外し可能なトップケースとヘルメットがビジュアルのパッケージを完成させます。 ベース車のベスパ946は2012年に発表されました。 レトロフューチャーなスタイリングで、ベスパでは初めて素材にアルミニウムとスチールの両方を採用したことで賞賛されました。 エンジンは13馬力を発生する150ccの単気筒で、街中はもちろん郊外へのツーリングにも最適です。 ベスパ946は期間限定モデルで、現在もデザインにフォーカスしたエディションが数量限定で生産されています。 ベスパ946 クリスチャン・ディオール エディションは946台限定のため、どんなにお金を払ってもめったに手に入れることはできません。 今回の出品車は、テキサスのホワイトコレクションから新品状態で出品され、ほとんど走行していません。 前述のディオール トップケースとヘルメット、取り外したラゲッジラック、オーナーズマニュアルなどが付属しています。 ベスパとクリスチャン・ディオール、2つのクラシックブランドのダブルネームなモデルは、他にはありません。 この出品車は、7万8000USドル(1USドル=152円として、1185万6000円)で落札されました。
VAGUE編集部