青木さやか「ゲッターズ飯田くんによると、生まれた時から65歳の娘。14歳の誕生日おめでとう!新鮮な毎日をありがとう」
青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。 今回は「仲が良い(?)娘がいる母として」です。 【写真】娘との焼肉 * * * * * * * ◆14歳の娘のこと 娘の誕生日がきた。来年度は中学3年生で、会話する度に知らない言葉が増えてきて、もはやわたしのほうが教えてもらうことが多いような気がする。年長者として何か教えたいと思うけど、その意思を持って話しかけるとウザすぎるという空気になる。14歳の娘は頼もしいし、おそろしい。 娘とわたしは仲が良い(ような気がする)今でも時折同じベッドで眠り、休みの日はスーパー銭湯に行って娘の好きな露天の寝湯を並んで楽しんでいる。 娘は幼い時から、渋いものが好きで甘いものよりサキイカ、チータラ。おばさんやおばあさんと仲が良く50代60代の友だちがいて、わたしがいなくても2人で会ったりして盛り上がっている。96歳になる祖母とも仲が良く、祖母は「さやちゃんより優しいわ、この子は」と言う。わたしは「比べない方がいいですよ、人と人を」と返すが、耳が遠くて聞こえていない。 ある時、ゲッターズ飯田くんに娘が占ってもらう機会があり「生まれた時から65歳ですね」と言われていて、なるほど、だから還暦過ぎた人たちと話が合うのか、と非常に腑に落ちた。ちなみにわたしは「生まれた時から高校生」らしく、やはり。わたしは寝湯より炭酸泉が好きだ。
◆中学2年生が集まってディベート そんな娘だが、誕生日には同級生の友人たちが遊びにきて祝ってくれた。わたしの帰宅前に彼らはうちに到着したので、帰路に着く前に娘に電話した。 「みんな来ましたか?」 「来たよ」 「カレー作ってありますから」 「あー、ね。みんな食べてきたからいらない」 「お腹すいたら食べたらいい、すくから」 「おっけー」 「すくから、すぐにお腹は。ごはんは炊いてない、パンで」 「おっけー」 「ルーが少なくて、スープカレーになったけど味はいい」 「もう電話切っていい?」 「はい、今なにしてるの?みんなで」 「ディベート」 「...ディベート」 「ばいばい」 「はい」 中学2年生が集まってディベートをするのか。一体何について。
【関連記事】
- 青木さやか 娘に「勉強しなくていい」と伝えたら「勉強するなっておしつける」と怒られて。生意気な口調がビジュアルに合ってきて無性に腹が立つ
- 青木さやか「バツイチ合コンの年齢について。30代がいるところに50で参加したくない!湧き上がってくる怒りは昨日今日のではなさそうだ」
- 青木さやか「愛犬・おっぽが亡くなって1年。最後は不安で家の中を歩き回っていたのを思い出す。相変わらずとてもさみしい」
- 青木さやか「休みの日は、ベッドでお菓子とNetflix三昧。『私たちのブルース』という韓流ドラマにハマってラーメンを鍋から…」
- 青木さやか なぜ私自身シングルマザーなのに<離婚反対派>なのか?「小さな子どもがいるのに倒れるわけにはいかない」というプレッシャーから、パニック症の薬を飲んでいたあの頃