ドルトムントが三笘薫の同僚MFグロス獲得へ フランクフルトとの争奪戦か
守備的MFの獲得が急務
エディン・テルジッチ前監督のアシスタントコーチを務めていたヌリ・シャヒン氏の監督就任が発表されたボルシア・ドルトムントは、マルコ・ロイスとマッツ・フンメルスというクラブのレジェンド二人が抜けたチームの再編を急ぐ必要に迫られている。 とりわけ喫緊の課題となっているのは、守備的ミッドフィールダーの補強だろう。今季主に[4-3-3]システムを採用していたドルトムントでは、アンカーと呼ばれる中盤の底の位置はMFエムレ・ジャンが務めていたが、現状このポジションをジャンと同じレベルでこなすことのできる選手がチーム内にいないため、現地メディアは新戦力獲得の必要性を以前から指摘していた。 そうした中、ドルトムントがイングランドのブライトンで日本代表MF三笘薫の同僚であるMFパスカル・グロスの獲得に興味を持っているとドイツ紙『Bild』は伝えている。グロスとブライトンとの契約は来年2025年6月末までとなっていて、その残りの契約期間から考えて移籍金はそれほど高額にはならないだろうとの予測から獲得に向けた動きを本格化させていると同紙は報じている。 選手の市場価値を独自に算出しているドイツメディア『transfermarkt.de』によると、グロスの市場価値は現在800万ユーロ(約13億円)となっていて、恐らく移籍金はこのあたりの金額になると思われる。また、『Bild』によると、グロスをめぐってはフランクフルトも同選手の動向を注視しているという。 一方、グロスはEURO2024開幕前に出席した定例記者会見の場で自身の去就について尋ねられた際、「いつも言っているように、母国であるドイツに戻るかどうかは全く未定の状態なんだ」とコメントし、結論が出るのは同大会終了後になると明かしている。 今年の夏にグロスをめぐってドイツのクラブが争奪戦を繰り広げる可能性も十分にあるそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部