セブン&アイHDがMBO検討、創業家と伊藤忠から資金調達案…外資の買収提案に対抗策
カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けているセブン&アイ・ホールディングスが経営陣による自社株買収(MBO)を検討していることが13日、わかった。買収対抗策として株式の非公開化を協議している。 【図】セブン&アイHDが描く将来像
関係者によると、MBOに必要な資金は、セブン&アイの株式約8%を保有する創業家のほか、3メガバンクや伊藤忠商事などから調達する案が検討されているという。
クシュタールは7兆円規模での買収を提案しているが、MBOにはこれを上回る資金が必要になる可能性があり、実現すれば、国内最大のMBOとなる。
ただ、クシュタールとの買収提案を巡る協議は継続しており、MBOの検討も「頭の体操の段階」(セブン&アイ関係者)という。
資金が巨額なことに加え、伊藤忠商事は傘下にファミリーマートを抱えており、セブン―イレブンとの独占禁止法上の課題も残るため、実現可能性は不透明だ。