ノルウェー首相、被団協のノーベル平和賞に「時宜にかなっている」…田中熙巳さんらと面会
【オスロ=梁田真樹子】今年のノーベル平和賞を受賞した被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」の代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)らは11日、ノルウェーの首都オスロで、同国のヨーナス・ガール・ストーレ首相らと面会した。
ストーレ氏と首相府で共同記者会見に臨んだ田中さんはウクライナ侵略を続けるロシアなどによる核兵器使用が危ぶまれる現状に触れ、「核兵器を使用しないという国際合意を緊急に確立してほしい」と訴えた。ストーレ氏も「(広島・長崎への)原爆投下から来年で80年を迎え、受賞は時宜にかなっている」と述べた。
10日の授賞式に出席した被団協代表団は12日にオスロを出発、13日に帰国する。