【パリ五輪】男子走高跳・タンベリが緊急入院 五輪連覇に暗雲も「どんな状態でも表彰台に立つ」
◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ) 男子走高跳で東京五輪金メダリストのジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が8月4日、自身のSNSを更新。腎臓結石と見られる症状により緊急入院したことを明らかにした。 【画像】ベッドで治療を受けるタンベリ 32歳のタンベリは15年北京世界選手権で8位で頭角を現し、16年には2m39をマーク。将来を嘱望されるハイジャンパーとして注目されていたが、リオ五輪の直前に左脚靱帯を損傷。選手生命も危ぶまれるケガだった。 しかし、その後はリハビリを経てカムバックし、21年東京五輪ではライバルのムタズ・エッサ・バルシム(カタール)と同記録の1位で金メダルを分け合った。 昨年のブダペスト世界選手権でも2m36で優勝。今年の欧州選手権でも2m37の大会新で制し、パリ五輪での優勝候補筆頭と目されている。 今大会では開会式で旗手を務めたものの、その最中に結婚指輪をセーヌ川に落としたと明かして話題になったばかりだが、今回は大会への出場も危ぶまれる事態に追い込まれたタンベリ。 SNSでは「昨日(3日)、『練習も睡眠もバッチリ。あとはやるだけ』と書き込んだが、その2時間後に激しい腹痛に襲われた」と投稿。CTスキャンや超音波検査の結果、腎臓結石の可能性が高いことが判明し、38.8度の熱を出しながらベットに横たわってる姿を掲載した。 この日は練習拠点地からパリへ移動する予定だったが、「少し休めばこの悪夢も終わるだろうとフライトのキャンセルを勧められた。五輪のためにすべてを捧げてきたのに本当に報われない」とショックを隠しきれない様子をうかがわせた。 それでも、最後には「ただ確かなことは、あの表彰台に立つためにどんな状態であろうと最後のジャンプまで自分の魂を捧げるつもりだ」と自らを奮い立たせるように書き綴っている。 男子走高跳の予選は7日の午前10時05分(フランス時間)に行われ、決勝は10日の19時10分(同)からスタートする。
月陸編集部