天高く翔べ!サガンブルーとファジレッドの初顔合わせは駅スタで! サガン鳥栖U-18×ファジアーノ岡山U-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第5節】
攻撃陣に目を向けると、今季の10番を任されている鈴木大馳の存在は語り落とせない。今季は4節までに4ゴールを奪い、プレミアリーグWESTの得点ランクトップに立っているが、本人は「自分の形でまだゴールできていないので、『絶対にこの形だったら決められる』というものを作っていきたいと思っています」と現状に満足する気配は微塵もない。
平日はトップチームで練習を重ね、週末はプレミアの試合に出場というサイクルの中で、山崎浩介を筆頭にプロの屈強なセンターバックとマッチアップを繰り返しながら、競り合いのコツや強さを学んでいるとのこと。もちろん目指すのはリーグ得点王。「20点は獲りたいと思います」と力強く口にする鈴木が、ゴール前で見せる強さと上手さには要注目だ。
また、今季の鳥栖U-18のラッキーボーイになりつつある岩村淳之介もご紹介しておこう。4節までの全試合でフル出場を果たしている2年生は、右サイドバックながらここまで3ゴール3アシストと、チームが記録した得点の半数以上に関与しているのだ。
とりわけ鹿児島城西戦でゴールまで30メートル以上の距離から沈めたミドルシュートは、今季のベストゴール候補に挙がってもおかしくないようなスーペルゴラッソ。既に2つのアシストが付いたロングスローの使い手でもある27番の躍動が、グループに新たなエネルギーをもたらしている。
チーム史上初めてのプレミアリーグを戦う岡山U-18の絶対的な中心は、キャプテンマークも託されているボランチの藤田成充だ。昨季も不動のレギュラーとして中盤を取りしきり、プレーオフでも活躍してプレミア昇格にきっちり貢献。「去年もチームを引っ張っていく意識は自分の中であったので、特にキャプテンになったから変わった部分はあまりないですね」と話した言葉も頼もしい。
プレシーズンはトップチームのキャンプにも参加し、同じ左利きの田部井涼から数々のアドバイスをもらったことで、大きな刺激を受けた様子。初のプレミアに「メチャメチャレベルの高い相手とできるのは一番の楽しみですし、その中で自分たちがどれだけできるか、どれだけ差があるかも試合を通して知りながら、成長していけるのが本当に楽しみです」と期待を語った藤田が披露する、落ち着き払ったエレガントなプレーに是非注目してほしい。