<高校野球>中京大中京10年ぶり春舞台 神宮大会に続く頂点狙う 第92回選抜高校野球
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場校を決める選考委員会が24日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社であり、愛知県からは2019年秋の東海大会と明治神宮大会で優勝した中京大中京(名古屋市昭和区、伊藤正男校長)が選ばれた。3月13日に組み合わせ抽選会があり、同19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。10年以来10年ぶり31回目の出場となる同校は、春夏通算で全国最多11回の甲子園優勝を誇る。令和初のセンバツで春夏通算12回目の優勝に挑む。【三浦研吾】 【動画】中京大中京の東海地区秋季大会の決勝戦の様子はこちら 2019年秋の公式戦19試合無敗という圧倒的な力を見せた中京大中京。県大会・東海大会を勝ち上がると、各地区大会の優勝校が集まる明治神宮大会も勝ち抜き、初優勝を果たした。 同年夏の甲子園出場を逃し、選手たちは新チームの目標を「神宮大会制覇」に設定した。県大会は5試合で計37得点3失点。東海大会では準決勝までの2試合をコールド勝ちし、決勝は県岐阜商に一度は同点に追いつかれるも再度突き放した。明治神宮大会では、天理(近畿・奈良)には最大4点差を逆転してサヨナラ勝ちし、決勝の健大高崎(関東・群馬)にも逆転で接戦を制した。 センターラインが前チームから残っているのが強みだ。4番・捕手の印出太一主将(2年)のほか、1番・西村友哉中堅手(同)、3番・中山礼都遊撃手(同)の3人は19年夏もレギュラーで、攻守で抜群の存在感を発揮。下位打線もつながりがあり、内外野の守備も堅い。投手陣は最速148キロ右腕の高橋宏斗投手(同)と最速147キロ左腕・松島元希投手(同)の2本柱。印出主将は「神宮大会優勝はセンバツに向けていいモチベーションになった。春も優勝して歴史に残る代にしたい」と意気込んでいる。 ◇全国制覇は春夏通算で最多11回 侍J・稲葉監督や浅田真央さんら輩出 1923年に中京商業学校として創立し、67年に中京、95年に現校名に改称。校訓は「真剣味」。知・徳・体のバランスがとれた人格を養成するとともに、平和的・民主的な社会の形成者を育成することを教育目標としている。 野球部も23年創部。甲子園出場は夏28回で、31年から3連覇。甲子園では春夏通算133勝を挙げ、優勝は全国最多の11回(春4回、夏7回)を誇る。卒業生は、フィギュアスケートの平昌五輪銀メダリスト・宇野昌磨選手、バンクーバー五輪銀メダリスト・浅田真央さんのほか、野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督やプロ野球・ヤクルトの嶋基宏、広島の堂林翔太、磯村嘉孝の各選手など。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合をライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信します。