「60歳で定年退職」を宣言していた公務員の知人が62歳になっても働いています。「暫定再任用制度」を利用しているそうですが、給料や仕事内容は定年前と変わりませんか?
暫定再任用制度の給料はいくら?
人事院給与局・内閣官房内閣人事局の同資料によると、暫定再任用制度期間中の職員の給料は「職務の級ごとに決められた単一の金額」とされています。 最長で年金が受け取れるまで働くので、60歳で定年退職をするよりも年金額は増額します。実際にどれだけ増額するのかは定年退職前までの給料により異なるため、ねんきんネットなどで調べておきましょう。
手当は受け取れる?
暫定再任用制度では、夜勤手当や単身赴任手当、またボーナスに当たる期末・勤勉手当などは支給されます。しかし、扶養手当や住居手当などの長期継続雇用を前提とした人材確保のための手当は支給されません。 人事院によると、令和6年度における行政職俸給表(一)6級以下の方かつ勤務成績も良好な方の場合、期末・勤勉手当は年間合計で2.31ヶ月分を受け取れます。
暫定再任用制度の仕事内容は定年退職前と同質
暫定再任用制度は、国家公務員の方が60歳で定年退職をしたあとも、年金を受給できる65歳までの間は1年更新で再任用してもらえる制度です。仕事内容は定年退職前と同質とされています。 ただし、暫定再任用制度により管理職から一般職へと変わる可能性があるため、手当や給料が下がる場合もある点に注意が必要です。また、暫定再任用制度の収入は職務と級ごとに決められています。友人がどれに該当するか気になる場合は、職務と級を確認してみましょう。 出典 人事院 公務への再任用 人事院給与局・内閣官房内閣人事局 国家国家公務員の60歳以降の働き方について -情報提供・意思確認制度に基づく情報提供パンフレット-(21.26.27.29ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部