県内冷え込み全域で今季最低 阿蘇市は氷点下7・8度 熊本市では初氷観測
熊本県内は23日朝、寒気と放射冷却の影響で冷え込み、最低気温は阿蘇市で氷点下7・8度を記録するなど全18観測地点で今季最低を更新した。熊本市でも氷点下1・8度となり、熊本地方気象台は「初氷」を観測したと発表した。平年より21日遅く、昨年より5日遅かった。 各地の最低気温は平年より3・5~6・2度低く、最も寒い1月下旬から2月上旬を下回った。あさぎり町で氷点下6・6度、南小国町で同5・9度、南阿蘇村で同5・4度、高森町で同5・2度など天草市牛深と宇城市を除く16地点で氷点下となった。 落差が約100メートルある阿蘇市一の宮町坂梨の古閑の滝では岩肌を伝う水が白く凍り、幻想的な風景となった。妻と訪れた大分市の男性会社員(66)は「昨日から冷たい風が吹いて寒いと思っていたが、妻の誕生日旅行にすてきなものが見られてラッキーだった」と喜んでいた。 寒気の影響で、25日まで寒さが続く見通し。(東誉晃、小田喜一)