〔米株式〕NYダウ反発、62ドル高=ナスダックは安い(13日午前)
【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク株式市場は、米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことで買い安心感が広がり、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前週末終値比62.35ドル高の4万3973.33ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は28.28ポイント安の1万9253.12。 米労働省がこの日朝発表した10月のCPIは、前年同月比2.6%上昇。伸びは7カ月ぶりに加速したものの、市場予想と同水準だった。発表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ戦略に変更はないとの見方が広がり、相場は買いで反応している。 ダラス連邦準備銀行のローガン総裁はこの日の講演で、米経済は持続的な雇用最大化と物価安定をもたらす状況に近づいているとした上で、FRBは追加利下げを実施する可能性が高いとの見解を示した。 個別銘柄では、アムジェンが1.0%高。同社が開発中の肥満症薬「マリタイド」の治験について、骨密度の変化に関連性がないと明らかにしたことで、前日は値を下げていた。一方で、キャタピラーやボーイングなどに売りが出ている。行政の効率化と歳出削減を図る新組織「政府効率化省」トップに実業家のイーロン・マスク氏を起用するとの発表を受け、同氏が率いるテスラは1.6%高と値を伸ばしている。