【オーストラリア】日本生命が米系生保巨額買収、豪事業統合へ
日本生命保険は11日、オーストラリアや米国、英国で保険契約の買い取り事業を展開する米系生保レゾリューションライフを約1兆2,000億円で買収すると発表した。また、80%出資するオーストラリアの生保MLCの残りの20%の株式を、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)から約5億豪ドル(約480億円)で取得し、将来的にレゾリューションのオーストラリア事業と統合する計画。統合後は生保業界3位に躍り出る。 レゾリューションの買収額は、日本の保険会社による買収では過去最大規模。オーストラリアを含む海外事業を拡大する。 日本生命は、オーストラリア事業を統合し新たなブランド「アセンダ(Acenda)」を立ち上げる。統合後の保有保険料は約27億豪ドルとなり、第一生命ホールディングスのオーストラリア子会社TAL、香港系AIAに次ぐ規模となる。また同社は、既にトップクラスのニュージーランド市場でもさらなる成長を目指すとしている。 NABは「日本生命がレゾリューションを買収したことにより、MLCの残りの株式を売却する適切な機会となった」と説明した。 日本生命は2016年に、NABからMLCの株式80%を取得していた。