「抑止としての核」から「使用できる核」へ法制化した北朝鮮
最高人民会議で施政演説を行う金正恩国務委員長(党総書記=左)(『労働新聞』HPより)
北朝鮮は建国記念日を前にした9月7、8日の両日、平壌で最高人民会議第14期第7回会議を開いた。 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は2日目の8日、国政全般について行った施政演説の中で、「絶対に核を放棄できない」と述べ、最高人民会議では、核兵器の管理や使用条件などを定めた「核戦力政策に関する法令」を採択し、核保有を法制化した。 これは、2013年4月1日に採択した法令「自衛的核保有国の地位をいっそう強固にすることについて」の効力を失効させ、その代替となるものだ。核兵器保有国であることをさらに強く確認し、核兵器使用の可能性を高める内容である。
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平井久志