【アメフト】U20日本代表時にカナダで薬物?関学大選手5人を日本協会が処分 関学大は独自検査で否定
日本アメリカンフットボール協会(JAFA、寺田昌弘会長)は、今夏のU20世界選手権(開催地・カナダ)に参加した日本代表の中で、5人の選手に重大な規律違反があったとして、JAFAの倫理懲罰規定に従って当該選手に処分を下した。JAFAによると5人は全員が関西学院大学アメリカンフットボール部の選手。処分は8月30日付で、同日正午にJAFAの公式ページで公表した。 一方で、関学大アメフト部は、同日午後に大阪市内で会見を開き、当該選手の「大麻所持・使用の事実認定はない」と否定した。 JAFAによる5人の選手に対する処分の内容は以下の通り。 ●日本代表への選抜資格の停止:無期限が1人、2年間が1人、1年間が3人 ●所属大学に選手活動の停止(無期限)を勧告:1人 ●厳重注意:4人 ●厳重注意の4人の中で、所属大学に対外試合出場停止(6か月)を勧告:1人 処分の理由について、JAFAは、処分が最も重い1人の選手について、大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用したこととしている。他の4選手はその他の規律違反が認められたためとしている。 JAFAは「個人情報保護の観点から、当該選手の実名と、本文書に記載する以上の違反内容の詳細についての公表は差し控えます。」としている。 また、U20日本代表のゼネラルマネジャーとしてカナダ遠征の現場責任者を務めた森清之JAFA常務理事(強化育成担当)を厳重注意処分とした。
日本が米国破り準優勝…2024年U20世界選手権
U20世界選手権は、国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)が主催し、2024年6月20日~7月1日にかけて、カナダ、アルバータ州エドモントンで8カ国代表のトーナメント開催された。 日本代表は、準決勝で米国代表に快勝。決勝ではカナダに敗れたものの準優勝と、(U19世界選手権時代から通じて)過去最高の成績を残した。関学大からは選手10人に加え、大村和輝監督がオフェンスコーチとして代表に参加していた。 「大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用したこと」「その他の規律違反」は、5選手の、大会期間中の行為に対する疑い。開催地のカナダでは2018年10月から、18歳以上の成人が大麻(マリファナ)を所持・使用することについて、一部が合法化されている。