見つめる犬

愛犬がうんちをしたときに、便にゼリー状や半透明のネバネバしたものがついていたことはありませんか？　　このような粘液を含む便のことを粘液便といいます。 【写真】床にペタンとしてリラックス中のゴールデン・レトリーバー では、犬が粘液便をしたときは、どのようなことに注意すればよいのでしょうか？　　 「犬が粘液便をする原因と注意点」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬の粘液便とはどんなうんち？

犬がうんちをした際に、便に透明や半透明のスライムのような粘液が付着していることがあります。 粘液とは大腸の粘膜が定期的に入れ替わり便と一緒に排出されたものや腸液のことで、便をスムーズに出すためにありますが、この粘液が付着している便のことを粘液便といいます。

犬が粘液便になる原因

笑顔の柴犬

犬の粘液便は腸に炎症が起こって腸の粘膜が剥がれやすくなっていると出やすくなります。 また、生活のなかでストレスや環境の変化、寒暖差があったとき、その他散歩中などの運動時にも粘液便が出やすいです。

犬が粘液便をするときの注意点

犬が粘液便をする場合、大腸の粘膜は定期的に剥がれて入れ替わるため、うんちに粘液が付着している状態が続かず量が増えなければ生理的な範囲といえますので、粘液便が続いていないか、その他に愛犬の様子に変化がないかを観察をするようにしましょう。 ただし、便が柔らかい（軟便）、鮮血がみられる（血便）、粘液のみが出ているといった場合は腸に炎症を起こしている可能性があるため注意が必要です。 犬が粘液便をするとともに、 ・元気と食欲が落ちた ・元気と食欲はあるが粘液便が何日も続いている ・便がどんどんゆるくなってきた などの変化がみられる場合は動物病院を受診するとよいでしょう。 愛犬の健康管理のためにもうんちの状態をチェックすることは大切ですね。 （監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生） 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください