冷凍野菜と生野菜はどっちを買うのがお得?それぞれのメリットを紹介!
しかし、スーパーやコンビニには下処理済みの冷凍した状態で売られている野菜も多数存在します。そのため、生野菜と冷凍野菜でどれくらい価格が違うのか、気になる方も多いでしょう。今回は、市販の冷凍野菜と生野菜の価格について解説します。
市販の冷凍野菜と生野菜の価格を比較
今回、冷凍野菜と生野菜のコストを比べるにあたり、冷凍野菜でよく販売されている「ブロッコリー・ほうれん草・カボチャ」の価格を参照します。また生の野菜はシーズンや地域によって価格が変わるため、農林水産省が公表している「令和4年青果物卸売市場調査報告」の数値を参照しました。 それぞれの価格は表1~3の通りです。 表1
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成 表2
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成 表3
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成 表1~3の内容を比較すると、100gあたりの価格は販売会社によって大きく異なるものの、生野菜のほうが圧倒的に安いことが分かります。生野菜は実際にスーパーで販売される際に若干値上げされることが予想されますが、それでも冷凍野菜の価格を上回ることは低いでしょう。 一般社団法人全国スーパーマーケット協会が毎年発表する「2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、スーパーにおける青果類の目標利益率の平均は23%です。上記の卸売価格に23%の利益率を足しても、冷凍野菜の価格を下回ります。 野菜は市販の冷凍野菜を買うより、生のものを下処理して冷凍したほうが安いことが分かります。
市販の冷凍野菜を使うメリット
冷凍野菜は生野菜よりも高価格ですが、冷凍野菜を選ぶメリットはあります。例えば仕事やほかの家事で忙しいときに、市販の冷凍野菜であれば生の野菜を買って下処理する手間を省けます。ブロッコリーの場合は軸と花弁部分を切り離す、ほうれん草なら根元の土を洗い落とすなど、下処理にはある程度時間が必要です。 また、生野菜の種類によっては虫食いがあったり購入時に劣化していたりする場合もある一方、冷凍野菜はきちんと品質管理された状態で販売しています。そのため、安全性は冷凍野菜のほうが高いといえるでしょう。