日野自動車、本社工場の敷地売却 業績が悪化、財務改善図る
日野自動車は27日、本社に隣接する日野工場(東京都日野市)の敷地15万5千平方メートルを売却すると発表した。本社部分を含む一帯の敷地の約5割に当たり、工場部分の敷地を全て手放す。売却先や金額は未定。エンジンの認証不正問題による業績悪化を踏まえ、財務体質改善を図る。2025年2月に売却先との契約を目指す。 日野工場が担っているトラック部品生産は、新田工場(群馬県太田市)に27年に移管する計画だ。日野自動車は昨年9月、日野工場の敷地の一部である11万4千平方メートルを三井不動産に売却したと発表した。売却益は約500億円。今回は残る部分の売却となる。