駐韓イスラエル次席大使「イスラエル攻撃したタコ足のような６つの戦線、頭はイラン」（２）
◇「二国家解決？ 敵がイスラエルの存在を認めていない」 －－イスラエルとパレスチナが別個の政府として共存するという「二国家解決」はどのように考えているか。 「多くの人々が二国家解決を言うが、かなり難しい。反対側がイスラエルの存在が合法的だという、とても基本的な事実を受け入れていないためだ。多くの人々はまるでイスラエルが二国家解決を拒否しているように語るが、ハマスにユダヤ人がイスラエルで暮らせる権利を認めることができるかを問えば返事は明らかに『Ｎｏ』だ。我々はそれを昨年１０月７日に目の当たりにしてきた。過去７５年間、彼らは私たちの存在そのものを受け入れなかった。二国家解決を誰と論じるというのか。ガザ地区で効果的な統制力を持っていなかったパレスチナ自治政府でなければ、イスラエルの破壊を望む過激テロリストであるハマスか」 ◇ 「ガザ戦争の苦痛、否定しない」 －－過去１年間、ガザ地区で起きた事態に国際社会の懸念が高い。 「この一年、ガザ地区で発生した苦痛と破壊を無視することも否定することもない。戦争は醜悪なものだ。イスラエルは戦争を望まない。だが、我々は１０月７日に起きたことが再び起きないようにしなければならない。ガザ地区の死傷者４万人の中に民間人の死傷者がいることを否定しない。しかしハマスは武装勢力の被害を明らかにしていない。死亡したり捕虜になったりした２万人のハマス武装勢力を無視するためだ。（救護団体襲撃のような）事件が再発しないように救護機関とイスラエル国防軍の間に疎通が行われている。イスラエル国防軍は、民間人の死傷者を避けるために戦争歴史上どの軍隊もしない措置を取っている。市民に直接ビラやＳＭＳメッセージを送って我々が攻撃する所を前もって知らせている。ハマスが事前に知って備えることができるが、可能な限り人命被害を避けるために取り組んでいる。民間人死傷者が多い理由は、敵軍が正反対に行動するからだ。彼らは民間人の下に隠れて戦争犯罪を犯している。また、ガザ地区の飢謹に関連し、救護品をハマスが盗んで高い価格でガザ住民に売りつけ、銃を補充している。パレスチナ人に苦痛を与えてイスラエルに国際的圧力を加えるのが彼らの戦略の一部だ」 ◇「韓国も同じような国境脅威…共感・支持してほしい」 －－１０月７日が近づいているがイスラエルの雰囲気はどうか。 「イスラエルは本当につらい１年を送った。国家的トラウマを抱えているが、希望と和合で未来を見つめている。歴史から学んだことは、いつも再び起きあがり、起きたことから再建しなければならないということだ。イスラエル政府の責任はイスラエル市民に安全な暮らしを戻すことだ」 －－韓国に望む点があるなら。 「韓国とイスラエルは様々な面で似ている。どちらも同じような安全保障問題と国境に対する脅がある。イランを非難する国々がたくさんあり、韓国も４月にイランがイスラエルを攻撃した当時、イランを非難した。我々は自分たちの命のために戦っている。誰にも害を及ぼす意図はなく、単にこの土地で平和に暮らしたいだけだ。韓国の人々がイスラエルの直面した状況に共感し、我々に支持を送ってほしい」
