朝鮮日報が選んだ2024年韓国10大ニュース
■「与小野大」で最大の議席差となった総選挙 4月に行われた韓国総選挙で政権与党・国民の力は108議席にとどまり惨敗した。共に民主党を中心とする野党は192議席を得て圧倒的な「与小野大」の勢力分野が形成された。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る論争などで「政権審判論」に火がついたが、それを収拾すべき政府・与党は内紛ぶりを露呈した。総選挙後も大統領の国政運営スタイルは大きく変わらず、民主党では李在明(イ・ジェミョン)代表の一極体制が強化され、与野党の過激な衝突が日常化した。 ■パリ五輪金13個、過去最多タイ 韓国がパリ五輪で総合8位(金13・銀9・銅10)に入った。金メダルは過去最多タイで、08年北京、12年ロンドン五輪に並んだ。合計獲得メダル32個は1988年ソウル五輪(金12・銀10・銅11、計33個)に次ぎ、過去2番目に多かった。韓国は1976年モントリオール五輪以降で最も少ない144人の選手団を派遣したにもかかわらず、最高レベルの成績を残した。 ■地下駐車場火災が呼び起こした「EV恐怖症」 8月に仁川市のマンション地下駐車場で電気自動車(EV)が爆発、炎上した。完全な消火までに8時間以上かかり、周辺の車140台余りが焼失した。それに伴う断水と停電で住民数百人が避難生活を強いられた。火災が起きると消火が困難なEVの特徴が明らかになり、「EV恐怖症」が広がり、需要低迷に陥っていた韓国のEV産業がさらに萎縮した。 ■政治家襲撃相次ぐ…事件を呼んだ憎悪政治 4月の総選挙を控え、与野党議員が相次いで襲撃された。李在明(イ·ジェミョン)民主党代表は凶器で首の部分を襲われ、国民の力の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)議員は石で頭を殴られた。公の場所で不特定多数と頻繁に接触しなければならない政治家が相次いで襲撃の的となる事態を受け、政界では「熱狂的支持層の形成、嫌悪をあおった政治風土を見直すべきだ」とする反省の声が上がった。 ■韓国国民の20%が65歳以上…「超高齢社会」入り 2024年は韓国の65歳以上の高齢者人口が全体の20%を超え、「超高齢社会」入りした。12月23日時点で65歳以上の人口は1024万4550人で、総人口(5122万1286人)の20%を超えた。人口14%以上を高齢者が占める「高齢社会」入りした2017年からわずか7年だ。高齢社会入りから2007年の超高齢社会入りまで13年かかった日本よりも高齢化のペースが速いと懸念されている。