13歳差夫婦 連れ子を抱えてハイリスクな高齢出産に踏み切った理由、そのとき20代夫の心情は?
■苦しむ妻に葛藤する夫、それでも誕生した弟に連れ子2人は歓喜
動画では、そんなリアルな過程を包み隠さず発信。一方、夫のこうせいさんも、「妊娠した妻を支える『夫の苦悩と葛藤』」と題し、つわりに苦しむ妻を案じながら仕事と家事、育児をこなす毎日や、妻への思い、連れ子への思い、不安や覚悟を発信してきた。 「リスクを消してあげることも、替わってあげることもできない分、まりこにはできるだけ元気を出してほしいと思って。家事を多めにやったり、まりこの負担を減らすよう努めました。まりこは食べることが好きで、おいしいものを食べているときは元気なるので、不安になっているときは外食に誘ったりもしました。あとは面白いこと言って、なるべく笑わせたり(笑)。全部はうまくいっていなかったと思いますけど、できるだけ寄り添ってきたつもりではあります」(こうせい) ちなみに、上の2人の子どもは弟の誕生に大喜びし、可愛くてしかたがない様子。連れ子と実子と…となると、親も子どもも複雑な思いを抱えがちだし、外野はそうした興味も抱くだろうが、そんな不安は一切ない。それも、これまでのこうせいさんの努力のたまものであるようだ。 「2人の子には、未熟な僕を頼って受け入れてくれて、まりことの波乱万丈な人生に付き合ってくれていることに本当に感謝しています。彼らを尊敬し、愛しているからこそ、連れ子と実子とで区別なんてできない。家族の一員、一人の人間として対等に接しようと努めてきましたし、遺伝子だけでは計れない家族の形、愛の在り方を一緒に証明していきたいと思いました。僕は不器用なので上手くいかないことばっかりではありますが、子どもたちとはそんな思いでちゃんと向き合ってきたつもりです。それが2人に伝わっているのであればうれしいですね」(こうせい) 家族の形が様変わりしている現在、年を経てから妊活する人、最初から子どもを望まない人など、さまざまだ。最後にまりこさんに、伝えたいことを聞いてみた。 「お付き合いする相手ができて、その延長線上に結婚があり、妊娠、出産があると考える方は多いと思います。でも、ヨガのインストラクターとして妊活にも携わっている中で、妊娠・出産は当たり前なことじゃないなと感じて。とくに今回、私自身の年齢や体の状態にすごく不安があった分、よりそれを実感しました。結婚したら妊娠するのは当たり前とは考えず、焦ったり周りと比較したり、一般常識にとらわれることなく、自分の心にオープンに人生に向き合ってほしいと思います。そして、その時その時で最善の選択をしていけば、自分の幸せは形になって目の前にくると思います」(まりこ) (文:河上いつ子) ※18日11:30 一部記述を修正しました