【参院選2016 第一声】民進党 長野選挙区・杉尾秀哉(全文)
第24回参議院選挙が22日、公示されました。7月10日の投開票に向け、論戦が始まります。長野選挙区には民進党の杉尾秀哉氏が立候補し、第一声を上げました。 参院選スタート 「長野選挙区」の各候補が第一声【動画付き】
杉尾:皆さんこんにちは。長野駅前の皆さん、そして、先ほどから長い間、お待たせしましたお集まりの皆さん、本当に本日はありがとうございます。ようやく、ようやく決戦のときがやってまいりました。今日は公示日、これから18日間の戦いが始まります。民進党公認・杉尾ひでや、今回は野党統一候補として今、ごあいさついただいた共産党、社民党、両党の推薦もありまして、私は野党統一候補としてこの夏の政治決戦に臨むことになりました。この歴史的な(※判別できず)、そして、国政史上でも画期的な野党共闘、成立した、その大きな火だねになったのは、今日も集まりいただいた幅広い市民の皆さん、市民連合、(※判別できず)、若い人たちもたくさん、私どもの政党を後押ししてくださっています。こうした幅広い市民の皆さんの後押しがあって初めて、今回の野党共闘が実現しました。私からも重ねて、深く、深く、深く、感謝を申し上げます。ありがとうございます。 今、お話がありましたこの長野県選挙区、今回の参議院選挙でも最も重要な選挙区。その中でも1人区、すいません。ちょっと忘れました。1人区の中でもこの長野県が最も重要な選挙区。ここに今回の参議院選挙の帰趨が決まるといっても過言ではありません。この野党共闘ができたことももちろんです。改選、2議席が1議席になった。自民党の現職、確かに今、自民党強い。支持率高い。しかし今、私どもは互角以上の戦いをすでに展開しています。その証拠に、先の日曜日に安倍総理が長野県、5カ所で演説していきました。飯田に入り、塩尻、松本、長野、上田。衆議院の5つの選挙区を全部回った。下伊那の飯田にいたっては現職の総理大臣、50年ぶりだそうです。それだけ力を入れている。それだけこの選挙区が全国の中でも最も注目されている選挙区であり、その証拠であると私は思います。 その中で安倍総理が、街頭演説で3つのポイントがあった。まずアベノミクスの成果を誇示する。そして2番目、憲法のけの字も言わない。安全保障のあの字も言わない。そして3つ目。野党の野合批判をする。アベノミクス、皆さんいかがでしょうか。アベノミクスの実感、この長野に届いていますでしょうか。皆さんの生活は良くなったんでしょうか。世論調査の数字を見てください。7割、8割の人が景気良くなったと実感してない。半分を超える人がアベノミクスは失敗した、うまくいってないと思っている。にもかかわらず、アベノミクスのこれまで都合のいい数字ばかりを並べて成果を誇示する。 そして2番目の憲法改正。きのうの党首討論でも話題になりました。テーマに上りました。安倍総理は9条改正を最終ゴールにしようとしている。しかし、その中身を言わない。とにかく3分の2の勢力を確保する。そして、憲法調査会で審議をしてもらう。それしか言わない。これまでとまったく同じやり口。これまで国民は3度だまされてきました。まず、特定機密保護法。そして、2番目はおととしの集団的自衛権の行使容認、閣議決定。これも国会での議論なく、その前の選挙で有権者の皆さんにまったく諮ることなく、一内閣の独断で、安倍総理の独断で、これまでの憲法解釈を180度変えた。日本の安全が、そして77年続けてきた日本の平和が今、大きく根底から脅かされようとしている。そして、その延長線上に去年のあの、安保法制のむちゃくちゃな国会審議がある。最後は数の力で押し切った9月19日のあの強行採決。皆さん、もうお忘れじゃないですよね。覚えてますよね。ああいう数の力で押し切る政治で本当にいいんでしょうか。 今、日本の立憲主義、議会制民主主義が根底から覆されようとしている。今度も同じ手を安倍総理は使おうとしている。今度の参議院選挙の争点も消費増税の再延期、国民に真意を問う。経済制裁、アベノミクス、続けていいのかどうか。国民に聞いてみたいと言った。その結果、得られた議席でこの参議院選挙のあとに安倍総理が、安倍政権が何をしようとしているのか、皆さんもうよくお分かりだと思います。もう私たちは同じ手を3度、4度使われてはならない。絶対にこの夏の参議院選挙、憲法改正、安全保障問題、大きなテーマだということをここで重ねて強調しておきたいと思います。 3番目の野党共闘。野合だ、野合だと批判している。じゃあ、ならば自分たちはなんなんだ。これまで自社さ政権つくった、自自合政権つくった。目的のためなら手段を選ばない。政権の座に帰りつくためならなんでもする。つまり、元祖・野合政党が自民党だったんじゃないですか。皆さん、それをお忘れじゃないですよね。絶対これを忘れてはいけない。 今の安倍総理、安倍政権、安倍政治は数の力で押し切る政治だ。ならば、それに対抗するためには、われわれも数の力をつくらなきゃいけない。そのためには選挙に勝たなきゃならないんです。そのための野党共闘であり、市民の幅広い連帯なんです。今の日本の政治をなんとかしてほしい。この市民の皆さんの思いに応える。それが今回の野党共闘なんです。それを忘れてはならない。私たちはそう思います。 安倍政治、アベノミクスは強者のための政治だ。強い者をより強くする。富める者をより豊かになる政治だ。その3年半のアベノミクスで格差が広がった。地方が置いてきぼりになった。中低所得者の人が増えた。特にワーキングプア、下流老人という言葉、とても嫌な言葉です。しかし、これが今の日本の現実です。6軒に1軒が相対的貧困世帯。この豊かになったはずの日本で、6軒に1軒、子供の6人に1人が貧困なんていうことが、こんな社会が許されていいんでしょうか。 私たちの政治、目指す政治は違う。私は政治は弱い者のため、弱者のためにあると思っています。まず格差を縮小する。中低所得者の人たちの生活を底上げをする、底支えをする。1人1人の暮らしに寄り添った、1人1人の人権が大切にされる社会。そういう社会、そういう政治を私たちがしなければならない。そう私は確信しています。政治は強者のためにあるんじゃない。政治は弱いもののため、困った人たちのためにあるんだ。これをもう一度、この原点を忘れてはならない。 そのために私は、35年近い報道生活、全てを捨てて、全ての人生を投げ打って、この長野県から、この信州から、日本を変える。長野県の皆さん、信州の皆さん、私が愛する、愛すべき信州の皆さん。真面目で勤勉で実直な人たち。豊かな自然に恵まれて、そして素晴らしい環境がある。この長野県をまずなんとかする。この信州をまずなんとかする。そして、長野県を元気にして初めて日本で元気になるんです。私はそういうことを、これから地方の再生、やっていきます。 皆さん、最後になります。私はこれまで35年近い報道生活の中で、さまざまな大事件、大事故、大災害、歴史的な現場の最前線で、私は自分の言葉で視聴者の皆さんに伝えてまいりました。あのカンボジアPKOにも行った、イラクの自衛隊派遣も行った、御巣鷹山も登った、阪神大震災の現場に行った、東日本大震災、あの未曽有の大災害で私はスタジオで、視聴者の皆さんにこの災害の模様を刻一刻と伝えてきました。私は報道という立場から皆さんを、政治のことを伝えてまいりました。 その私がこの報道の生活で培った全ての経験、全ての知識、そして全ての人脈。私の残された人生の全てをこの長野県に、信州に、そして日本の皆さんに全てを懸ける。その強い決意でこれから18日間、戦ってまいります。今度の戦いは絶対に負けられません。何がなんでも勝たなきゃいけない。安倍政権に好きにさせない。信州から日本の政治を変える。強者のための政治を弱者のための政治に変える。私はその先頭に立つ。 18日間、これから走って、走って、走りまくって、最後のゴールを切るまで、勝利のゴールを切るまで、皆さんの声を国政に届けたい。そうなるまで、私は最後の瞬間まで、倒れるまで戦ってまいります。どうかそういう私どもに力を与えてください。力を貸してください。ご支援ください。どうかご協力ください。よろしく、よろしく、よろしくお願い申し上げます。本当に本日はありがとうございました。