ああ、純度100%混じりっけなしの「門脇 麦」に終始、翻弄されまくった心地良さ!
「人と違うことをして目立とうと模索し続けた小学校時代でした(笑)」(門脇)
樋口 門脇さんは今までの作品やテレビで話されているのを見ても、めちゃくちゃ頭いいんだろうなとすぐわかりました。親御さんは高校を出て俳優になると聞いて、すごく驚かれたんじゃないですか? 門脇 いえいえ、頭は良くないです。親は驚いたけど、こうなるだろうなとは思っていたみたいです。 樋口 幼少の頃から、親御さんから見てもちょっと変わった子? って思われてたのかなと。 門脇 はい。父親は、私が変わってることをもはや誇りに思っていましたね(笑)。子供の頃は「1列に並びなさい」って言われるのもすごく嫌で、「なんで並ばなきゃいけないの?」って違和感を覚えていました。皆が持っているものや流行っているものを身に着けることにも、なぜかすごい反発を感じてて。 とにかく人と違うことをしよう、目立とう、と模索し続けた小学校時代でした(笑)。でも中学でそれをやったら、女子高で思春期だったこともあって人間関係で完全に浮いちゃって。これじゃあ社会で生きていけないと思って、中学でおとなしくなりました(笑)。
樋口 アハハ(笑)。一応周りをちょっと見て。 門脇 そうです。バレエをやめたのも同じぐらいの時期だったんですけど、高校時代は本当に静かにしていました。 樋口 なりを潜めていた? 門脇 はい。影武者のように(笑)。 樋口 でも、どっかで発散しないといけないですね。 門脇 3年間ぐらい、いろんなダンスを習ってましたね。 樋口 街で遊ぶこともしなかった? 門脇 一切してなかったです。 樋口 バラエティ番組を見ていても、この人は純粋で、でも変わってるぞって思って見ていました。やっぱり「門脇 麦」なんだって思いました。 門脇 お、そうですか。面白いですね。やっぱり10年やってるとそうなってくるんでしょうね。初期の頃は重ための役が多くて、どんどん本当の自分とかけ離れていってるなと思ってたんです。 それはそれでいいんですけど、今の事務所の社長から、こういうインタビュー記事とか全部含めて、だんだん世間の印象が自分に近づいてくるものだから、何も気にしなくて大丈夫だよって言われて。じゃあ気にしなくていいやと思って10年生きてきたら、本当にそうなってきましたね。面白いもんだなと思います。 樋口 今日は本当に楽しかったです。色々お話ししていただいてありがとうございました!