「103万円の壁」見直し表明へ 石破首相、政治改革に意欲 所信表明
石破茂首相は29日午後の衆参両院本会議で所信表明演説に臨む。 所得税の負担が生じる「年収103万円の壁」の見直しを表明。自民党派閥の裏金事件を受け、政治資金規正法の再改正など政治改革に意欲を示す。 衆院での与党過半数割れを踏まえ、首相は今後の政権運営で、野党との幅広い合意形成に努める姿勢を強調する。 「103万円の壁」の見直しを巡り、地方からは税収減への懸念が相次ぐ。首相はこれを払拭するため、課題解決への決意を表明する。 看板政策の「地方創生」に関しては、交付金倍増の方針を重ねて説明。自民、公明、国民民主3党で合意した総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案の早期成立を訴える。 首相は日本周辺の厳しい安全保障環境に言及しつつ、日米同盟の「抑止力・対処力の強化」を打ち出す。