「『第5波』への段階という認識」 東京都医師会・尾崎会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は13日、記者会見し、新型コロナウイルスの都内での感染状況について「段々、段々感染者が増えている。今後の見通しを考えても、いま週の増加比が1.2から1.3になっており、これがすぐ収まる気配はない。いわゆる『第5波』に向けた段階だという認識(だ)」と語った。
その中で開かれる東京五輪・パラリンピック。尾崎会長は「私どもはオリンピック開催を機会に感染者が増えないこと、通常医療をひっ迫させないことをお願いしていただきたいと言ってきた」と指摘した。 尾崎会長は「無観客という形になったが、では感染拡大のリスクは全くないのかというとそんなことはないと思う」と説明。宮城県などで観客を入れてサッカーを行うなどと語り、「サッカーという競技は熱狂する。行き帰りのこととか(も)ある」と懸念を表明した。 水際対策の徹底や選手らを日本の一般国民と接することのないようにする「バブル方式」にも言及。「無観客になって余裕ができた分を、例えば組織委とか色んな関係者が、水際対策とかそういったバブルの色んな穴があるのでないかと言われている、そういう穴を埋めるためにそちらにスタッフを配置していただいて。完璧はないと思うが、より感染を予防できる体制にさらに準備していただくとありがたい」と述べた。