「しっかりノートをとり、メモを習慣化」はほぼ無意味…仕事のデキる人がやる「世間の常識」を覆す仕事術
■「世間の常識」というバイアスからの脱却 「しっかりとノートを書いたり、メモしたりすることを習慣化したほうがよいのではないか」というバイアスからの脱却が必要とされているのです。「必要なことはメモしなさい」という人は記憶力に自信がないのかもしれません。 しかし、実際はメモがなくても思い出せたり、調べればすぐわかる場合がほとんどなのです。たとえば今の時代、電話番号や住所をメモる人はいないでしょう。着信履歴や検索ですぐに調べられるのですから。 本書では合理的な根拠を示しつつ、行動経済学ではバイアスと見なされる「世間の常識」を、滞りを解消するという視点から覆すことで、ムダ、ムラ、ムリのない仕事術を紹介していきます。 本書を読み終わるときには、あなたは滞りのない快適な仕事術を身につけていることになります。 もちろん本書をメモやノートをとりながら読むといったこともやめてください(笑)。 ---------- 鈴木 邦成(すずき・くにのり) 物流エコノミスト、日本大学教授 一般社団法人日本ロジスティクスシステム学会理事、電気通信大学非常勤講師(経済学)。専門は物流およびロジスティクス工学。物流改善などの著書、論文多数。普段から学生やビジネスパーソンから専門分野に関する相談を受ける一方で、就職、転職、資格試験の勉強方法、職場での時間管理や人づきあいなど、幅広い悩みについても意見を求められるという。そうしたやりとりのなかで、物流・ロジスティクス工学の知見を、「仕事や人生の滞りをなくす」という視点から悩みに当てはめることで、思いがけない解決策を導けることに気づく。主な著書に『トコトンやさしい物流の本』『入門 物流(倉庫)作業の標準化』『トコトンやさしいSCMの本』(いずれも日刊工業新聞社)、『シン・物流革命』(中村康久氏との共著、幻冬舎)、『物流DXネットワーク』(中村康久氏との共著、NTT出版)などがある。 ----------
物流エコノミスト、日本大学教授 鈴木 邦成