ウォール街CEO、米経済の強さを称賛-大統領選は主要リスクと強調
しかし幹部らは、欧州の弱さや地政学的リスクなど、一連の懸念事項をあらためて示した。
「欧州はそれほど速いペースで成長していない」とスタンダードチャータードのビル・ウィンターズCEOは指摘。欧州の企業利益の伸びは、大部分が大陸以外の市場からもたらされているとし、「これは構造的な問題だ」と続けた。
会議の登壇者らは、11月5日の米選挙も市場が直面する大きな不確実要素の一つだと強調。ハリス副大統領とトランプ前大統領は世論調査で接戦となっている。
「現在の予想では、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスを勝ち取るだろう」とヘッジファンド会社シタデルのケン・グリフィンCEOは発言。「トランプ氏が勝利する可能性が高いが、ほぼ半々の確率だ」と語った。
選挙後に打ち出され得る政策についても、明確な見通しが立っていない。
「米国では選挙を通過して、政策行動に関して明確な感触を得るまで、2025年の金融政策について考えるのは難しい」とゴールドマンのソロモン氏は話した。
原題:Wall Street CEOs Tout US Resilience Against Concerns Over Europe(抜粋)
--取材協力:Omar El Chmouri、Christine Burke、Joumanna Bercetche、Nicolas Parasie、Dinesh Nair.
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Abeer Abu Omar