令和9年園芸博「パイオニア務める」横浜商議所、会頭に上野トランステック上野孝会長再任
横浜商工会議所は1日の総会で、新会頭に海運事業などを手がける上野トランステックの上野孝会長CEO(最高経営責任者)を再任した。4期目。任期は3年。上野会頭は重点目標として、令和9年に横浜市内で開かれる国際園芸博覧会の成功を挙げ、「横浜の新たな発展の筋道を作るチャンス。商工会議所がパイオニアの役を務めたい」と就任会見で抱負を述べた。 園芸博について、上野会頭は「開港当時、横浜は日本の植物を世界へ発信する基地だった歴史的経緯がある」と指摘。「横浜で初めての国際博覧会だ。開催効果を波及させ、地域全体の活性化につなげたい」と意義を語った。 重点目標として、人口減少への対応と、デジタル化の支援などによる会員企業の経営基盤強化も挙げた。 副会頭は再任の6人に加え、新たにディー・エヌ・エー(DeNA)の岡村信悟社長兼CEOと、三菱地所の武田徹執行役常務が選任された。 両社とも地元企業ではないが、プロ野球球団の運営やみなとみらい地区の再開発などで横浜との関係が深い。岡村氏は「生成AIの活用など、横浜全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献したい」と語り、武田氏は園芸博の跡地利用などを念頭に「様々な形で街づくりに貢献したい」と述べた。