【京阪杯】ビッグシーザーが好位から抜け出し待望の重賞初制覇
11月24日の京都12Rで行われた第69回京阪杯(3歳以上オープン、GⅢ、別定、芝1200メートル、18頭立て、1着賞金=4100万円)は、北村友一騎手との新コンビで挑んだ1番人気ビッグシーザー(牡4歳、栗東・西園正都厩舎)が道中は好位を追走すると、ゴール寸前で抜け出してVゴール。オープン5勝の実力馬が、待望の初重賞タイトルを獲得した。タイムは1分7秒7(良)。 先手を奪ってしぶとく粘ったウインカーネリアン(3番人気)がクビ差の2着、さらに1馬身3/4差の3着には中団から馬群を縫って伸びたヴェントヴォーチェ(10番人気)が入った。 京阪杯を勝ったビッグシーザーは、父ビッグアーサー、母アンナペレンナ、母の父Tale of Ekatiという血統。北海道浦河町・バンブー牧場の生産馬で、馬主は幅田昌伸氏。通算成績は18戦7勝。重賞初勝利。西園正都調教師は2012年のハクサーンムーン以来、騎乗した北村友一騎手は2018年のダノンスマッシュに以来、ともに2度目の京阪杯制覇となった。 ◆北村友一騎手(1着 ビッグシーザー)「力のある人気のある馬の騎乗依頼を急きょいただいて、しっかりと役目を果たせたかなと思いますし、勝てて良かったと思います。馬の力をスムーズに全力で発揮させてあげることを一番に考えて騎乗しました。少しズブくなってきているのか、一歩目から自分からスッとのっていくような感じがなかったので一回気合をつけましたが、素直に反応してくれていいポジションが取れました。手応えは本当に良く、前にウインカーネリアンが走っていて信頼できるなと思っていたので、それについていってうまく外に出せればいいなと思っていましたが、イメージ通りの競馬ができました。正直言うともっと楽に抜け出せるのかなという手応えがありましたが、抜け出してから少し隣のウインに合わせる感じがして、手応え以上に反応できなかったので少し心配しました。ジョッキーのアクションにしっかりこたえてくれて、素直なところが一番だと思います。もっと頑張れそうな感じがしたので、そのあたりが今後馬が成長するにあたってもっと頑張ってくれるポテンシャルを持っていると思います。きょうもこうして人気馬の騎乗依頼をいただいたこともありますし、僕はしっかりと結果を出せればいいなと思いながら常日頃乗っています。もっともっと頑張りたいと思います」 ◆西園正都調教師(同)「初めて(ビッグシーザーで重賞の)タイトルを獲ることができました。うれしいというより、ホッとしました。一回使って馬の状態は上向いていました。モタモタするところがあるので、スタートだけは気をつけてしっかり出してと言っていました。賞金を加算できたので、来年の高松宮記念を目標にやっていきたいです」