オリックス優勝に導いたワゲスパック、いやバウンスバック【川口和久のスクリューボール】
主導権はいつ変わった
5試合で1勝3セーブ、防御率0.00と完璧な投球を見せたオリックスのワゲスパック
バウンスバックって知ってるかな。そう、オリックスの胴上げ投手になった助っ人投手の……違う、違う。と一人でボケツッコミをしてしまったが、対ヤクルトの日本シリーズで大活躍をしたワゲスパックではなく、ゴルフでボギーをたたいたあと、次のホールでバーディー以上をマークする挽回力をさす言葉だ。 今回の日本シリーズで浮かんだ言葉でもある。最初の3戦の流れは完全にヤクルトだった。第1戦から一番・塩見泰隆、五番・オスナの活躍もあり、戦いの主導権を握り、3対3の引き分けとなった第2戦目は9回裏0対3から代打・内山壮真の同点3ランが出る劇的な展開だった。第3戦も不振の山田哲人を一番に置いたら0対0から3ラン。2勝1分けとなった時点では高津臣吾監督の打つ手がすべてはまっていた。対してオリックスは、最初はヤクルトと対照的に一番・福田周平が振るわず、吉田正尚も警戒され今一つ。中嶋聡監督は打順を入れ替えつつ、最適解を探した。 流れが変わったのが・・・
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週刊ベースボール