<女子バレー>新戦術「Hybrid6」担うキーマンたちの決意──木村、迫田、長岡に聞く
日本女子バレーの新戦術「Hybrid6(ハイブリッド6)」のキーとなるのは「ポイントゲッター」である“エース”たちだ。 ロンドン五輪でも活躍したキャプテンの木村沙織や昨季のV・プレミアリーグ得点王の迫田さおり(「MB1」ではミドルブロッカーの対角に入り、「スコーピオン」攻撃で活躍)、そして久光製薬のエースとしてV・プレミアリーグ2連覇に貢献した長岡望悠。 「世界一」を目指す全日本女子の行方を左右する新戦術。キーマンである3人に意気込み、自分の役割などを聞いた。 <女子バレー>既成概念捨て挑む非常識な新戦術「Hybrid6」とは──眞鍋監督に聞く
木村沙織「オーソドックスなバレーでは勝てない、挑戦したい」
──キャプテンとして、今年のチームはいかがですか? 木村 昨年と違ってロンドンオリンピックを一緒に戦った佐野(優子)選手や山口(舞)選手が戻ってくれて、チームとしても若い選手とベテランの選手がいい具合でミックスしていて、合宿や試合をしているうちに、一つのチームになっているなと実感しています。今、日本は世界ランキングが3位で、今年から「世界一にチャレンジする」というテーマで、スタッフ、選手全員やっているので、その目標を達成できるようがんばりたい。ワールドグランプリ、世界バレーで結果を出せるように。 ──新戦術については? 木村 やっぱり体格、大きさ、パワーが海外の人より劣っている分、他のチームと同じようなオーソドックスなバレーをしていては勝てないと思います。日本が勝つためにいろいろなことに挑戦しようと、全員が同じ方向性でやっているので、眞鍋監督の言う新戦術にも全員でチャレンジしたい。詰めないといけない部分やコンビの確認など、ちょっとしたミスもまだまだ多いと思うんですけど、いい感じで練習もできているので、世界といい試合ができたらいいと思っています。
迫田さおり「『新戦術』でも自分の役割は決めること」
──新戦術、どんな感じですか? 迫田 新しい戦術については、個人的(なプレー)にはまだまだ納得のいかないことが多いです。もっとセッターともコンビを合わせて決定力をあげていきたいなと思っています。自分の役割は決めること。それは「新戦術」でも変わりないので。これからいろいろ試していって、選手、スタッフみんなが「いける!」って思える戦術にしていきたいですね。 ──迫田選手は、「MB1」同様、「Hybrid6」でもキーマンでは? 迫田 いえいえ、そんな。新戦術は誰が入ってもまわるような攻撃なので、自分もみんなに負けないように、自分は“こういうのが武器”っていうのを、何か一つでも“絶対”っていうものを作って勝負できるように頑張りたいと思います。