角田裕毅、オランダGP決勝11番グリッドに失望を隠さずも「ロングランのペースは悪くない」と躍進に意欲!
F1第15戦のオランダ・グランプリは8月24日に予選が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は12番手となったが、後に他ドライバーの降格ペナルティーにより、決勝は11番グリッドに繰り上げとなっている。 【動画】Q1トップ通過を果たしたのは意外にも… 角田裕毅は12番手でQ2へ フリー走行(FP)2回目で7番手につける好パフォーマンスを見せた翌日、角田はFP3でローガン・サージェント(ウィリアムズ)の大クラッシュによってほとんど走行機会を与えられないまま(4周回でノータイム)予選に臨み、Q1は11番手となる1分11秒603を計測して突破に成功したが、続くラウンドは1分10秒955で12番手に終わり、今季9度目のQ3進出はならなかった。 その後、11番手だったルイス・ハミルトン(メルセデス)が他車への走行妨害により3グリッド降格ペナルティーを受けたことで、スターティンググリッドがひとつ繰り上がった角田は、自身のSNSには「難しい1日でしたが、ドライブすることは素晴らしい」と投稿したが、チームの公式サイト等では「明らかにガッカリしています。FP2からかなり後退したように感じます」とかなりネガティブに予選を振り返り、以下のようにコメントを続けている。 「ラップには満足していましたが、何らかの理由で以前よりもかなりペースが遅くなってしまいました。簡単に突破できると思っていたQ1でもかなり苦戦し、トップ10入りは厳しかったです。何が起こったのかを見直す必要があります。ポイントを獲得するには悪くない位置からのスタートになりますが、この2日間は非常に不安定な天候で、昨季のレースでも何が起こるか分からない状態だったので、今回も最善を尽くします」 一方で、メディアの取材では「ロングランでのペースは悪くなかったので、レースではこれを最大限に活かさなければいけません」とも語った角田の予選について、RBのテクニカルディレクター、ジョディ・エッギントンは「最初のラップではタイムが期待を下回ったが、2回目では改善した。空力バランスとツール設定に幾つか小さな変更を加えたことで、Q2に向けて車のバランスが改善され、タイヤからより多くのパフォーマンスを引き出すことができた」とコメントし、さらに決勝に向けての課題なども挙げた。 「しかし、この改善によって最終ラップは非常に力強いものに見えたにもかかわらず、最後のコーナーで約0.1秒足りなかった。予選のタイムがこれほど接近している場合、決勝では全ての細かい要素が重要になる。明日を見据えると、FP2でのロングランのペースはまずまずだったので、前の車に早い段階で追いつくことができれば、中団勢の前方に位置し、チャンスを掴むことができるはずだ」