【ライブレポート】BUDDiiSが初の武道館ワンマンライブでファンに伝えた想い「一生かけて愛します」『BUDDiiS vol.08 Nippon Budokan - UtopiiA –』
10人組ダンス&ボーカルグループBUDDiiSが9月6日(金)、9月7日(土)に日本武道館にて「BUDDiiS vol.8 Nippon Budokan -UtopiiA-」を行った。 2021年のライブ以来、着実に歩みを進めてきたBUDDiiSの目指す、ひとつの目標として掲げていた公演でもある。 本記事では9月7日のライブの模様をレポートする。 【全ての写真】BUDDiiSの初となる日本武道館ワンマンライブ(全28枚)
歌でダンスで……全力で届けるBUDDiiSの思い
満員御礼の日本武道館。 ステージ上のセットはごくシンプルなものだ。だからこそ、どのようなステージを見せてくれるのかと想像が膨らみ、よりワクワク感が高まっていく。 定刻が近づくと、バディ(BUDDiiSのファンネーム)たちが自然にペンライトを振る。大きくなっていくBGM。暗転すると、会場は一瞬の暗闇に包まれた。 今回は、来場者特典として制御ペンライトが導入されているため、会場のペンライトの光が一斉に消えた。 オープニング映像が流れ始め、ステージ上にはスモークが立ち込めていく。 次第にピンクに染まっていく客席。 ステージの大きなスクリーンが上下に開き、10人のシルエットが現れる。 オープニングを飾るのは「Utopia」。HARUKIがセンターで始まり、その笑顔が輝く。きらびやかな衣装に身に包んだ10人の後ろにはまるでお城の広間のようなゴージャスさだ。もしかて、ユートピアにお城があるとしたらこんな感じだろうか。「どこまでもいけるじゃん、ねえ Buddy」……そんな歌詞と共にバディをユートピアにいざなっていく。 「武道館、待たせたな!」とFUMINORIが言い、デビュー曲「CLICK ME」へ。歌声に合わせて変化するペンライトのカラーは会場をより華やかなものにし、客席にいながらにしてライブへの没入感をアップさせてくれる。 FUMINORIが「楽しみにしてましたか! みんなで最高の思い出を作っていきましょう!」と呼びかけ、ポジティブな楽曲が続く。続いては「Brightness」だ。曲間で火花が上がり、「みんな違って みんないいよね」という歌詞に連動するように、会場のペンライトもカラフルに瞬く。みんな違ってステキだよ、と言うように。メンバーの弾けるような笑顔も、楽しそうで印象的だ。 そこからブルーな空間の中で始まったのは「Koi to me」。MOORIEとSHOWの高音が混じり合い、美しいハーモニーを作り出す。そこにKEVINが続き、透明感のある声が溶けていく。 暗転後、メンバーがステージから立ち去るかわりに、メインスクリーンには海の中の映像が映し出される。会場には水音が響く。MORRIEがひとりで登場し、軽く会釈してスタートしたのは「Under The Sea」 サビでは広い広い海に泳ぎ出すように、バディも一緒に体を動かしていく。そして、ステージサイドに伸びた道を歩き、できるだけバディの近くで歌声を届けた。ラストはMORRIEがひとり残り、つけていたサングラスを外すと、ラストパートをどこか愛おしげに歌いあげ、投げキスで締めくくった。 映像を挟んだあとは「ケビリカル-Utopia- special Mashup」のパートへ。ステージ上段にはスタンドマイク、そしてSHOWとKEVIN、MORRIE、SHOOTの姿が。 KEVINが制作した楽曲「her+art」、「ENCHANT」、「JEALOUS」の3曲を1曲にミックスされ、全く異なる作品のように変化した楽曲を4人のそれぞれの歌声が紡いでいく。そんな4人に降り注ぐ星のようにペンライトが瞬いた。 しっとりとしたそこからガラッと空気が変わる。刺すような赤いライティング、警告音。DANCE TRACKへ突入だ。 まず登場したTAKUYAは高い身体能力も垣間見えるアグレッシブなダンスを披露。続いて背後からフードをかぶったYUMAが表現力豊かに躍動、FUMIYAのワイルドなパフォーマンスに続いてSEIYAは長い手足を存分に生かした伸びやかなダンスを見せた。 そんなSEIYAの後ろで、開いた扉に背中をもたれかかせるHARUKI。強い視線を客席に向けたかと思いきや、キレのあるダンス、そして持ち前のキュートさも見せる。HARUKIの手の間からきゅるんとした表情をのぞかせたのはFUMINORI。だが、ダンスではキュートさを吹き飛ばすようなテクニカルなダンスでさすがの存在感を示す。そしてラストは6人でのパフォーマンスで締めくくり、ボーカルでも、ダンスでもそれぞれの個性を見せつけるパフォーマンスパートとなった。 再び、ボーカル組がステージに姿を見せると「悔いのないように全力で楽しんでいこうぜ!」「バディのみんな、最高の景色をありがとう」とSHOOTが叫び、「LOUD」、「OZ」を届けた。「OZ」では会場がグリーンの光で染まり、楽曲の世界観を盛り立てていく。メンバーの名前が歌詞に含まれていて、それぞれのパートでとびきりのスマイルを見せる。終盤ではTAKUYAがセンターで「好き好き好き!」とかわいいポーズをキメ、照れ笑いを浮かべる場面も。ラスト「大好きだ My Buddy」ではバディも一緒にハートマークを描き、互いの心を結んだ。