SECに勝訴、ステーブルコインやEVM互換サイドチェーンを発表……活発な動きの狙いは【リップルプレジデント・インタビュー】
コミュニティと連携してプログラマビリティを強化
──数日前には、XRPLへのイーサリアム互換スマートコントラクトを追加すると発表した。 プログラマビリティは開発者にとって非常に重要であり、別の言語でコードを書きたい開発者に対してXRPLでの開発をオープンにすることに取り組む。また特定の機能をカスタマイズできるようにすることも重要だ。 イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのスマートコントラクトが広く使われていることはご存知のとおりだ。我々は、開発チームと協力して、メインネットへのブリッジを備えたEVM(イーサリアム仮想マシン)対応のサイドチェーンをXRPL上に構築した。つまり、EVM対応アプリケーションの開発者は、開発したアプリケーションをXRPLのサイドチェーンに展開することができる。 サイドチェーンではXRPがガス(取引手数料)トークンとして使われ、メインネットの機能を利用したい場合はメインネットに接続できる。 また、XRPLにネイティブな方法でプログラマビリティを導入する方法についても検討している。例えば、XRPLにスマートコントラクトを導入する「Hooks」には大きな可能性があると我々は考えているし、コミュニティもそう考えていると思う。 EVMサイドチェーンに加えて、XRPLメインネットにプログラマビリティを導入する適切なアプローチについて、コミュニティと連携して進めていきたいと考えている。開発者から最も要望が多いのが、プログラマビリティであり、積極的に推進していく。 関連記事:リップル、XRP Ledgerにイーサリアム互換スマートコントラクトを追加予定 |インタビュー・文:増田隆幸|写真:多田圭介
CoinDesk Japan 編集部